手押しの筋トレ [第1段階]

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サッカー上達のための筋トレ – 概要 – で筋トレの手順をまとめました。これ自体はそこまで熟読しなくてもいいっていうか情報としてはあまり価値はないのですが、一応これから書いていくことの土台として必要なので書きました。そこでは筋トレをスキルの習得と絡めて3段階の過程に区分けしました。

第1段階は以下の様なものです。

  1. 技術を理解する
  2. 実際の試合の中でトッププロたちがその技術を使っていることを発見する
  3. 自分の体で動作を真似してみる

今回は腕でボールを守る身体技術「手押し」の強化の第1段階を説明します。

  1.技術を理解する


手押しとはどういう技術なのか。それについては以下の記事をご覧ください。

ドリブルが上手くなる人は手を使う

腕を上手く使えれば、瞬間的に相手から離れることができ、その時間とスペースで決定的な仕事をすることができることがわかったでしょう。

手押しの有効性に気づくには手押しを「喰らう」ことが一番でしょう。僕の体験で恐縮ですが、うちの社会人チームにいた先輩は手押しが大の得意で、ワントップでハーフウェイラインから独力ドリブルカウンターでチームを勝たせる大エースでした。彼は足が遅いのにも関わらずドリブルで取られることが滅多にありませんでした。(ファールを受けることも得意としていました。)彼は「DFに積極的に近づいて接触してからパスを受けろ」とチームメイトに要求しており、当時の僕には理解し難いプレースタイルでした。

あるときのTMで相手チームの人数が足りなくなり、僕が相手チームの助っ人として自分のチームと対戦する機会がありました。僕がマークしたのはそのエースでした。「絶対止めてやる」と息を巻いて挑んだ1対1で、切り返しに必死に食らいついて体勢を崩したところで、ポンっと軽く手で押されて、僕は簡単に転んでしまったのでした。当然、エースは僕を抜いてミドルシュートを決めます。

後になって散々「あれはファールだ」と抗議したのですが、その場にいたいろんな人の意見をまとめた結果、あれはファールではないという結論に達しました。その時、僕は自分の中の固定観念に気づいて、もう一度新たな視点でサッカーを見直してみようと思いました。

このように、上手い人を相手にして完敗した体験は、何かを学び取るための絶好の機会になります。遠藤がアンリにやられたように、森脇がバレーに負けたように、敗北は気づきを生みます。

こういった気づきを発端にして、技術の見直しや分析を進めてみてください。きっと新しい発見があるでしょう。

  2.実際の試合の中でトッププロたちがその技術を使っていることを発見する


手押しに気づいたら、気になるのは「本当に上手い選手はみんな同じようにこの技術をつかっているのか?」という点でしょう。本当に使っていたら、手押しは覚える価値がある技術だし、使っていなければ取るに足らない技術だと言えます。本当にうまい選手とは、メッシやクリスティアーノ・ロナウドのようなスター選手からJリーガーや同じチームの先輩まで、幅広く見る中で自分が好きだと思える選手を対象にしましょう。

僕も気になってその日の夕方からメッシの動画を漁りまくりました。そしたらやっぱりやってたんですよね。

そしたらメッシだけではなく他のドリブラーも多用していました。

特に中田英寿は高いレベルで手押しを駆使していました。彼は肩甲骨の可動域が異様なほど広かったらしく、後ろから来る敵も難なく腕で突き飛ばしてドリブル突破を決めていました。この件は中田の再評価につながりました。

また、中田崇拝者の本田圭佑も手押しの達人です。おそらく彼は、ユース時代に中田英寿のプレー映像を穴が空くほど見たのでしょう。そして、中田が腕を上手く使っていることに気づき、それを真似して今のスタイルがあるのでしょう。大柄な外国人選手をなぎ倒しながら突き進んでいく姿は爽快で、日本人離れしたものを感じます。「フィジカルモンスター」「鬼フィジカル」なんて一言で済まされてしまう現象の裏には、こういった二人の共通点があったのです。

本田は高校時代にリバウドを見て腕の使い方を学んだようです。このへんのソースを出せる方がいたら教えて下さい。

  3.自分の体で動作を真似してみる


さて、技術として手押しが存在するなら、明日からあなたにもできるようになります。しかし、勘違いしてほしくないのは、技術を理解したからといって、すぐに上手くなれるわけではないということです。”わかる”と”上手くなる”は違います。その間には継続的な努力の数ヶ月が挟まれていることを思い出して欲しいのです。

”上手くなる”ための第一歩、まずはその場で動きを真似してみましょう。一人でもできますが、せっかくクラブや部活に所属しているならチームメイトと協力してトレーニングしてみてください。

実際のプレーのイメージと、身体感覚のイメージを豊富に持つことが重要です。後々、これらのイメージを修正するにあたって、まずは基準を自分の中に持つことが大事だからです。とにかく、”見る”と”やる”を繰り返しながら、たまには”やられる”ことでコツを掴んでいきましょう。

余談ですが、ラグビーにも同じような技術が存在するようです。参考にしてみてください。

ラグビーのイメージで「手押し」に近いプレーは、“ハンドオフ”というプレーになるかと思います。F太郎さんより
サントリーサンゴリアス クラブハウス サンゴリアス ラグビー大辞典 #142『ハンドオフ』

バスケではあからさまな押し方では反則になります。しかし、ボールを隠したり相手の手を妨害したりするなど、ドリブルにおけるオフハンドの使い方は重要視されています。

バスケの学校:NBAフィルター学部 「ドリブル上達のために見落とされがちな基礎」

以上、手押しの気付きと習得までを取り上げました。次回は手押しを習慣化するためのトレーニングを紹介します。

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15 Comments

  1. ボランチ 返信
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  2. シュビスキー 返信
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  3. イクスぺ 返信
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  7. しゅびすきー 返信

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