リケルメ全プレー解説7

リケルメのプレーって見ていて飽きないですね。ボールを守る技術、ball-retentionスキルが半端なく高いです。ボールを相手から守るために体のいろんな部位を使っているからなし得ることが出来ます。しかも、相手の動きをよ

リケルメ全プレー解説6

アントラーズの勇姿に励まされ、小学生の上達速度に驚かされ、高校生の成熟度に日本の明るい未来を感じた今年の年越しでした。確実に言えるのは、日本代表が勝てなくてもJがアジアで勝てなくても、日本の何処かで日日の努力を続けている

リケルメ全プレー解説5

今日はこんなプレーです。 真の技術で相手をなめる、いかにもリケルメらしいプレーですね。ここで使われている技術を解説します。 まずは懐トラップ。軸足側に転がします。 軸足でボールを隠しているので安心して相手を観ます。 正し

リケルメ全プレー解説4

久しぶりにテレビでJリーグを見たら、もっと上手なプレーを見たいなぁと単純に思ったので、上手いプレーとはどういうプレーなのか具体例を上げて解説したいと思います。 今回もお題はリケルメです。 では参考プレーをどうぞ。 やはり

リケルメ全プレー解説3 

”Z世代”という言葉をご存知ですか? 日本では1980〜1990年代生まれをゆとり世代と称して、マナーや根性がなってない世代感を嘲笑する空気がありますが、アメリカではこの世代を”ミレニアル世代”といって次世代を担う期待の

リケルメ全プレー解説2

こんばんは。リケルメ解説続きます。マタドールターンとか言って昔紹介した中盤選手用の旋回するドリブルがありますが、あれもただ回ればいいってもんじゃないってことをリケルメは見せてくれてます。そして最後に出て来た魔法の足、今回

リケルメ全プレー解説1

リケルメのプレーを見ていたら本当に凄い技術ばかりを使っていたので解説します。日本の育成に確実に役に立つなと思いました。 というかミレニアル世代までは当然知っているとして、Z世代はファン・ロマン・リケルメを知らないって人多

懐ドリブル スラローム編1 クスドリ

前回は懐の定義をやりました。今回から実際の懐の運用方法を見て行きましょう。   ”あまのじゃく”で広がる世界 ラウールの懐から学んだのは軸足を踏み込んで足を引くことで懐を作って、脚の幅で相手を騙すこと

懐の定義

  目次 ラウールのトラップから引き出せるサッカーのエッセンスとは? トッププレーヤー達は脚で三角形をつくっているのか 懐の定義 注意点 懐の理解、その最終目標 前回はラウールの懐(かしい)トラップを

「懐」ってなんだろう

サッカーはボールを足で扱うスポーツだ、という観点から言うと、最も重要な技術はシュートであり、次にドリブルということになります。実際はディフェンスやパスの練習に多くの時間が割かれるのですが、本質的にはドリブルとシュートが大

懐シリーズ目次

  懐はドリブルの極意   旧ブログfootballhackでは2歩1触というテーマでドリブルの基礎中の基礎を解説しました。2歩1触を理解すれば、ドリブルのリズムや姿勢、視野の確保などが理解できるようになります

DFから見たフィーゴの凄さ

前回は1対1の時にディフェンスは角度を調整することで主体的に駆け引きができることを学びました。ボールとゴールを結んだ線からあえて外れて角度をつけることで、ボール保持者の思考に迷いを生じさせます。先出しジャンケンのようなも

ドリブルの駆け引きを理解すればサッカーはより早く上達する

サッカーの上達には相手が必要です。ドリル練習を繰り返しても一定レベルまでは上手くなっても、それ以上の成長はありません。劇的なブレイクスルーを経験するには相手のある練習の中で駆け引きを学ぶしかありません。 駆け引きとは傾向

懐ドリブル 四変化 正対編

・ドリブルが上手くなりたい ・サッカーの本をたくさん読んだが、どれが役に立つテクニックなのかわからない ・メッシのドリブルはフェイントを使っていないのになんで抜けるの? ・イニエスタはどうしてボールを取られないのか知りた

懐ドリブル四変化 スラローム編

中学生まではスピードだけで抜いていけたのに、高校に入ったらドリブルが通用しない。 中盤でボールを受けるとすぐにプレッシャーが来てボールを失ってしまう サイドでドリブルをしたいのに取られるからすぐにパスを出せと言われる 敵

全少決勝MOMの少年に学ぶ懐

セレッソ大阪U-12のみなさん、全少優勝おめでとうございます。そして今週からはじまるジュニアサッカーワールドチャレンジ頑張ってください。是非ミランをボコボコにのしてやってください。そこで今回全少MVPの少年から懐について

サーニャの懐・解説

サイドバックやサイドハーフが順足サイド(右利きなら右サイド)でドリブル突破を決めるには、クスドリを使うと良いです。例として以前上げた、サーニャのシーンを解説してみましょう。 体を半身前に出して、トンネルを作るイメージで相

イニエスタの懐が深いドリブルの解説をします

イニエスタのドリブルは懐が深い、イニエスタの懐2、イニエスタの懐失敗編において懐の深いドリブルの紹介しましたが、解説がまだだったので解説動画を作ってみました。風邪で鼻声気味です(泣) Pocket

懐を使ったドリブルの緩急

サッカーでスピードは大事な要素ですが、もっと大事なのが、テクニックや駆け引きといった技術的要素です。技術があれば身体能力差を無効化できます。体が小さくても足が遅くとも技術があれば活躍できます。では、その技術とはなにか。そ

人形劇1 クスドリの紹介

ツイッターで懐の深いドリブルについてつぶやいたら質問がいっぱい来たので回答します。特に僕がクスドリと名づけたドリブル技について質問が多かったのでそれについて集中的に回答しました。見苦しいですが、早いレスポンスで皆さんの期

リケルメ全プレー解説3 

Riquelme

”Z世代”という言葉をご存知ですか?

日本では1980〜1990年代生まれをゆとり世代と称して、マナーや根性がなってない世代感を嘲笑する空気がありますが、アメリカではこの世代を”ミレニアル世代”といって次世代を担う期待の若者として社会が受け入れる雰囲気があります。マーク・ザッカーバーグがその代表者です。対照的ですね。

さらに若い世代として”Z世代”があります。2000年以降生まれの10代たちです。彼らはピュアにデジタルネイティブです。幼い頃から情報化社会の中で揉まれて育った彼らは情報感度が非常に高く、社会的共感の世代とも言われます。

しばらくサッカーを見ていなかったんですが、2015−16シーズンも終盤を迎え多少盛り上がりが目に入ってくると、新しい選手、新しいチーム、新しい戦術が目につきます。特に若い選手の台頭とともに、サッカー技術のさらなる洗練が垣間見られ、とどまることの知らないサッカーの進化に感嘆してしまいます。

今を生きる10代の若者たちも例外なく洗練されたサッカーを目の当たりにして、様々に思うところでしょう。SNSを通じてエッセンスが凝縮されたWEB動画でサッカーを吸収する彼らが、成人して台頭してきた頃にさらにサッカーが変わっていくだろうと思うと、サッカーに飽きてしまうということは一生なさそうですね。

今日は最新の動画からではなく、あえてクラシックに向かいたいと思います。リケルメシリーズです。Z世代にサッカーのクラシックを知ってもらいたくて。

クラシックにおいて秀逸な技術は後継者に伝達され、エッセンスとしてその業界に残ります。リケルメはその意味でエッセンスのカタマリみたいな選手でした。彼の技術を抽出すれば、現在に活きる技術を取り出すことができます。優れた技術は時代を超えて生き続けるんですね。

今回解説したいプレーはこれです。

リケルメドリブル

  リケルメに学ぶ体の使い方

リケルメの凄さは駆け引きにあります。このシーンでは正対状態、スラローム状態それぞれで良いプレーがありますので解説したいと思います。

まず、相手と正対します。

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両足の浮きから軸足を踏み込んでマシューズで右へ逃げます。多分、右に行く理由はそこまで深くありません。とりあえず得意な方向だからという程度でしょう。右に行けばいくらでもそこから駆け引きでボールを守れるという自信の現れととったほうが納得できます。

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右に切り返したけれどもそこまで相手は崩れていません。むしろ食いついてきているのでキックフェイントを仕掛けます。これも深い理由はないでしょう。

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クライフターンします。クライフターンは懐を深く使うと相手を騙す効果が高いです。

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相手の食いつきが強いので深めに切り返して後ろ方向に逃げます。

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懐の深いクライフターンでしたので相手を体の前側に回りこませることに成功しました。

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ここからスラローム開始です。

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並走します。

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一度右インサイドで外に逃げるタッチを入れます。

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ここで軽く右インで左に切り返すフェイクを入れます。減速に対してDFも減速します。

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さらにアウトで外へ逃げます。わざと追いつかせて逆へ行くと見せかけての加速なのでDFは心理的にかなり揺さぶられて疲れます。上手い選手は速く速くを目指さないんですね。相手の心を操ることがゴールへ最短だということを理解しています。

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ここからの体の使い方が今日のエッセンスです。

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並走しているとき、DFの方が速く動けるのでDFが有利だと考えられがちですが、上手い選手は違います。ボールを保持していることの優位性をフルに活用できます。

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ここで”肩入れ”という技術が使われます。古武術バスケの「NBA選手と脱力」@TTKRCJさんから考え方を拝借しました。

参考動画

体から離れたボールを相手と競う合うのは身体が弱い選手には不利な感じがしますが、体の使い方ひとつでいつでもボールを守れる頼れる選手になることもできます。

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上半身を前傾して右肩を相手の前へ入れます。腕も上手く使って相手の前へ入り込み、DFがボールへ近づくための進路を妨害します。DFは初めは腕でリケルメを捕まえようとしていましたが、ファールになると諦めて両手を広げてノーファールアピールしています。

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DFはボール奪取を諦めてノーファールアピール+回り込みで時間を稼ぐプランに変えました。

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リケルメは先程よりも余裕を持った状態で相手ゴールに近づいています。

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DFがほっと一息ついたところを見計らってさらに加速。

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DFも今度は完全にバンザイお手上げ。リケルメがライン際を抜け出します。

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最初の状態を思い出してください。ボールとゴールの間にいたDFは今はボールがDFとゴールの間にあります。DFはDFの機能を果たしていません!!

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セカンドDFに向けてリケルメがドリブルの角度調整をしています。

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何を思ったのかここで右へ切り返すリケルメ。普通なら後方から追ってくるDFに取られてしまう場面ですが。

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ここが本日最大の魔法の瞬間。

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相手の足とボールの間にリケルメは自分の足を入れることで、相手にボールを蹴らせないことと自分が思い通りにボールタッチすることを同時に実現します。

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もはやどっちがボールに触っているかわからない状態ですが、

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DFが後ろから押す力も利用してボールを手繰り寄せます。

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最後に勝つのはいつもリケルメ。

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本当に高い技術です。”高い技術は最終的にファールに漸近する”、といつも言っていますが、これがまさにそのシーンに当てはまります。

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セカンドDFはこういうとき不用意に近づくとかるーくワンタッチで抜かれる場合があるので離れて距離をとっています。良い判断です。

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「はぁなんか疲れたぜ」って感じでバックパス。この辺が牧歌的ですね。現代ではちょっとありえないプレーです。

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これだけの駆け引きが行われていることを、最初の動画のスピード感で感じることができましたか?普通は出来ません。ゆっくり見直さないとわからないことはたくさんあります。でも上手い選手はこれをピッチの中でプレースピードを落とさずに実行できます。技術がわかるということは、他者への尊敬につながります。それは世界をより良く建設していくための原動力になりえます。

リケルメシリーズは全部で19個くらいあります。全部できるかわかりませんが、暇な時はやりたいと思います。

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3 Comments

  1. インステップ 返信
  2. yohei 返信
    • silkyskill 返信

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