こんばんは。リケルメ解説続きます。マタドールターンとか言って昔紹介した中盤選手用の旋回するドリブルがありますが、あれもただ回ればいいってもんじゃないってことをリケルメは見せてくれてます。そして最後に出て来た魔法の足、今回はこれらを堪能していただきましょう。
まずは今回の参考動画をポン!
画像で解説行きます。
バイタルでボールを持ってスラローム開始
今回はわかりやすく、2人のDFを色で識別します。青DFと赤DFです。
赤DFに近づいたので彼に向かって懐を使います。タイミングでズレを作るために、利き足の右足の膝を抜いて、半歩速くステップを踏みます。
軸足の左足を踏み込んでボールを隠しつつ、赤矢印の方向へフェイクを入れ、黄色矢印の方向へ切り返します。
アウト逃げ、と呼んでいるテクニックです。
またも、左足を踏み込んでフェイクをかけつつ右アウトに逃げます。
赤DFとの距離に注目してください。
ボールを押し出していきます。青DFが迫ってきています。どうするかというと、
ボールのコースに対して右足を遠回りさせることで、体の半分を使って相手をブロックします。
青DFはバンザイのポーズでファウルしてないアピールしていますが、それはリケルメが体の使い方で完勝したことを如実に物語っています。
しかしまだ後ろから追ってくるので揺さぶりをかけます。
右足を踏み込みます。そのあと左足のインサイドで写真の左方向、リケルメからみて右方向へ持ち出せばクスドリです。この方向に行かれるとDFは対応に遅れるので、予測してそのコースを消すのが普通です。つまり踏み込みに引っかかるということです。
ここでリケルメは右足のインサイドで持ち出すタイミングを遅らせても、右足の踏み込みを入れています。それは相手を惹きつけて相手の足を見る時間を作り、確実に相手を騙すためなのです。その動作を一言で集約すると”懐”になるのです。
青DFは懐で騙されて矢印の方向へ、リケルメはうまくターンして入れ替わろうとしています。そこに赤DFが遅れて寄せてきました。一見するとかなりのピンチですが、、、
なにをしているか想像しながら読み進んでください。
ここでも左足の踏み込みを活かして懐を作り、ブロックの姿勢をとっています。
足裏で引いて回ります。
単に”リケルメは足裏が上手い”と表現すると、実際に子どもたちがリケルメの真似をして足裏を使った時に、うまくいかないんです。足裏を活かすための軸足の置き方と、相手を見るタメの作り方を理解していないと、このような小技を使ったいなしを高い確率で成功させることは出来ません。
赤DFをかわしたところで青DFがまたまた邪魔しに来ます。しかし、ここが今日の一番の魔法。
ブロックというより、相手の足に合わせて自分の足をぶつけに行ってます。しかも最後は相手の足を踏んで相手を転ばせています。
”なんかよくわからんけど、またリケルメが神業でボールキープした!”と言ってしまいそうですが、ちゃんと見るとテクニックを使っているのがわかります。
今回紹介したテクニックは懐を中心にしたボールの守り方です。これは突き詰めると、スローモーションで相手の足を見て、相手の足をブロックしたり、重心の逆を取ったりするプレーにつながります。何度も言うように、サッカーのドリブルでは、ボール扱いより、動体視力の高さが重要なのです。高い視力の選手が正しい技術を身に付ければ、高いパフォーマンスを発揮できると信じています。もちろん、技術と視力は両輪で、正しい技術を身に付ければ、視力が育つとも言うことができるでしょう。僕達大人は、高い視力を持った子供を見ぬいて育てる義務があると、最後に付け加えておきましょう。
素晴らしいですね。というか小学生で懐使いこなせたらかなりレベル高いです。普通は上手い選手でも15歳くらいからなので。
ぜひ技術を知識として使って、選手の心を育ててください。結局のところ、技術指導には限界があります。指導者を越えていくには選手自身の気づきが必要です。だからこそ小さいうちから自分で考えて答えを探し出す楽しさを植えつけたいのです。小さい階段を作ってあげるのが指導者の役割で、そのために知識としての技術が必要です。あとは階段を一歩ずつ登れるように見守るのが大事だと思います。頑張ってください。
ありがとうございます!親の指導を聞いてくれるのは小学生の間だけだと思いますし、その間に一緒にボールを触りながら、「かけひき」に対する知識と思考の基礎を築いてもらえれば、あとは息子次第ですw。
自分のプレーが知識として理解できれば、結果に対して「あっそうか!」「ほらできた!」「ココはこうした方が良かった〜」という経験が自然に積み重なる。何となくうまくいったプレーに反復性は期待できないということですね。勉強になります!
是非、かけひきのできる選手を目指して下さい。後、なんとなくうまく行ったことも、反芻するととんでもなく素晴らしいセオリーを導き出すことが出来ます。多分、センスのある選手はそれで自分で上手くなっているんだと思います。
はじめまして。私もこちらのサイトで勉強させていただき、素人ながら小学3年生の息子に手押しの重要性や懐の使い方の練習をしています。
本日はsilkyskillさんに質問させていただきたく、おもいきってコメントさせていただきました。
息子にはこちらのサイトの技術と他のインターネットで得た利き足のみによるボールタッチをスクールと地元の少年団以外の個人練習でしています。
スクールや少年団は必ず両足でドリブルの練習をします。
おそらく日本ほど両足でのボールコントロールに執着している国はないのではないでしょうか。
素人の個人見解で恐縮ですが二歩一触、ツータッチ、懐などの技術との齟齬もないようにおもいます。
この育成年代の両足のボールタッチの強要と利き足重視のボールコントロールをどのようにおもわれますか?
乱文また長文失礼いたしました。
この両足至上主義
これってスクランブル抜きでしょうか?
https://m.youtube.com/watch?v=_IFaz094YQ8
そうですけど、岡部さんは抜ききれてないところが詰めが甘いですね。うちのエース達なら完全に抜ききってます。完璧なプレーが出来ないことを恐れすぎるとロストを警戒して横や後ろに逃げるタッチになります。思い切って前へ運ぶことで、ごく短時間にゴールへ近づけます。
初めまして。
この記事とは全く関係がないのですが、いま高岡英夫先生のゆるトレというものが流行していてネットで調べたのですがゆるトレが良いという意見と悪いという意見があり何が正解なのかわかりません。
football hackさんの意見が聞きたいです。
自分でやって確かめるのがいいと思います。僕もやってみましたが効果が出ないので無視してました。しかし、最近バスケの古武術などを見てると再考に値するかなとは思います。とりあえず本の売り方とキャッチコピーは信じないほうがいいと思います。僕はバスケの人たちを信じることをお勧めします。
僕もゆるトレをやってみたのですがイマイチ効果はわかりませんでした。
高重心と書いてありますがアザールなど、ドリブルのとき重心が低い選手は多く何が正しく何が間違ってるのかよくわからない状況です。