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リケルメ全プレー解説6

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リケルメ全プレー解説5

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リケルメ全プレー解説4

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リケルメ全プレー解説3 

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リケルメ全プレー解説2

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リケルメ全プレー解説1

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懐ドリブル スラローム編1 クスドリ

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懐の定義

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ドリブルの駆け引きを理解すればサッカーはより早く上達する

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懐ドリブル 四変化 正対編

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懐ドリブル四変化 スラローム編

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懐ドリブル スラローム編1 クスドリ

20120401003523331.jpg.001前回は懐の定義をやりました。今回から実際の懐の運用方法を見て行きましょう。

  ”あまのじゃく”で広がる世界

ラウールの懐から学んだのは軸足を踏み込んで足を引くことで懐を作って、脚の幅で相手を騙すことでした。これを「引きこむ懐」と定義します。

1があれば-1もあるんじゃないかと考えることで新たなアイディアに出くわすことがあります。経営者にあまのじゃくな性格が多い所以ですね。ここでは「引きこむ懐」があるならば逆に「差し出す懐」もあるんではないかと考えます。

向かってくるボールに対してだけではなく、自分から離れていくボールにも懐を使えます。ボールを追い越すように一歩踏み込めばいいだけです。これだけで、プレーの可能性が8倍に広がります!!!

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引きこむ懐だけしか知らなかった僕は「懐なんて意味ない使えない」と考えていましたが、差し出す懐を理解した今、視野が大きく広がりました。ドリブルだけじゃなく、トラップやパスについても根本的に考えなおさなくてはなりませんでした。トラップやパスについてはおいおいやっていきます。とりあえず、今回は懐の再発見のきっかけになったクスドリの解説をしましょう。

  クスドリの定義

懐定義 009
クスドリっていうのはスラローム状態(直近の敵に体の側面を見せた状態)で行います。この状態の時に、ボール保持者が体の正面に向けてドリブルで加速して相手を抜く技のことをいいます。

懐には4变化があり、それぞれスラロームと正対で使い分けます。合計8種類の懐技があります。今回はスラロームで一番使えて一番簡単な技、クスドリを扱います。

懐4変化
スラローム 正対
+X クスドリ 緩急縦
ーX くるくる くるくる
+Y アウト逃げ マシューズ
ーY クライフ クライフ

やり方を説明します。

  クスドリのやり方

まず状況を説明します。スラロームとは横から敵が近づいてくる状況です。

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この時、相手に近いほうの足を一歩前に踏み込んで、後ろに残した足でボールを扱います。

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相手を十分に惹きつけたら、ボールを前に転がして抜き去ります。ポイントは体でトンネルを作るようにして、ボールの進む道を確保してからタイミングを見計らってボールを押し出すことです。軸足を置くのが「クッ」、ボールを運ぶのが「スッ」です。口で「クス」っていうのと同じくらいの速さで足を運びます。タメ過ぎはダメです。自然にやります。

これがマジで使えるんです。本当に最初できるようになったときはビビリました。この方向に行ったら奪われると思い込んでたんで。スラロームは悪、避けるべき状態、敵が横から来たら体を入れてキープして早めに味方に預けろって昔は考えてました。でも今は横や後ろから敵が来ても全く怖くありません。「ボールは僕が持っているんだ」という強い気持ちでプレーすることが出来るようになりました。
寄せられたらボールを離したり切り返さないといけないという固定観念を持っている人は多いと思います。しかし、軸足の置き方や体の使い方、ボールの置所を工夫すれば、独力で前進できます。これがパラダイムシフトであり、上手いと下手を分ける分水嶺なのです。サッカーを見る力や観戦力の向上にもつながります。

  なぜクスドリで抜けるのか

クスドリはシンプルな技ですけど、かなり巧妙なトリックを用いています。相手を欺くプロセスを説明するとかなり長くなりますが、この際なのでやります。

一言で言うと、クスドリのトリックはDFに意識のギャップを引き起こすことにあります。

DFはボールを見ろといって育てられるから、ボールに意識が集まり、ボールを注視する傾向があります。

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軸足を一歩前に踏み込むことでOFは動き出す姿勢を作るのに対し、DFはボールに視線が行くのでOFの体の後ろに向かって近づく格好になります。

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DF心理としては楽してボールを取りたいという気持ちが強いので、簡単に回り込みやすい、OFの背中側に近づこうとします。

また初速も変わってきます。

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クスドリの姿勢からは力強いスタートダッシュを踏めます。DFがボールに吸い寄せられて直立する間にOFは2歩も3歩も先手を取ることができます。

以上は視点とスピードのギャップを活かした抜き方の説明でした。これ以外のパターンでもクスドリは有効です。

DFが少し賢くて、ボールの進路を予想し、OFの進行方向をブロックしに来たとします。

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すかさず軸足で相手をブロックしてボールを守ります。

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ここまでは出来る人はかなり多いと思います。クスドリではこの直後のタイミングでボールを前に押し出します。

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DFは横へ力のベクトルが向きます。一方OFはボールを推し進めた前方へ力のベクトルが向きます。この接触が起きた時、必ずOFが次にボールを拾うことができます。

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DFがこの瞬間に足を削りに行くと、入れ替わられてしまいます。

ぶつかるとDFが不利です。次第にDFは学習して少し距離をとって対応するようになるでしょう。それでも、クスドリは有効です。DFの視点に立って考えてみましょう。

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やはり後ろから回り込んだほうが見やすいし取れそうな気がします。そのようにDFに一瞬でも思わせることができれば、OFはスピード差で抜け出しやすくなります。

この技はゴロのボールだけじゃなくて浮いたボールを扱うときにも使えます。覚えればかなり重宝するでしょう。

  批判されるべき間違った教え

サカイクで紹介されたボールキープの方法↓

こんなんで試合で本当にボールを守れると思っているなら、ふざけてるとしか言えませんね。

こちらはfootball-tryout-academyってところの間違いだらけの練習です

脚を振り回して相手を傷つけるようなプレーは、試合が荒れる原因なんでやめましょう。それに技術としても三流以下でこれではボールを守れません。軸足はボールの横か前に着くだけでいいのです。あとはタイミングでボールを押し出すだけで。動画のように体を使う日本人選手は非常に多く、海外に行くとこの動きが全く通用しないので焦るはずです。国内なら賞賛してくれるおじさん指導者も海外まで見に来てはくれませんし。

日本の体の使い方の指導は間違ってるものが多く、選手が下手に育つ原因になっています。指導者の抑圧的な指導から逃れて独学で上達した選手だけが、トップリーグや社会人でのびのびとプレーして本物の技術を手に入れることができます。

結局、社会に承認される技術だけが伸びていくんですよね。その社会が許容しない技術は埋没するだけで。国際競争力は文化の成熟度と比例するはずです。

  上手い人はなぜ意味がわからないことばかりを言うのか

サッカー上手い人「相手の足の届かないところにボールを置けばいい」

一般人「いやいや、相手の足って言ってもそんなんどこに伸びてくるかわからないし、第一見えないし、、、」


一般人「やっぱうまい人は言うことが違うぜ。俺には到底無理。才能の差。サッカーは諦めよう」

となるのが普通ですが、懐をきちんと理解すればもう少し深く掘り下げて考えることが出来ます。

サッカー上手い人「相手の足の届かないところにボールを置けばいい」

一般人「つまりどういうことかというと、懐のセオリーから言ってドリブルを成功させるには、①相手の動きを認知する②相手の動きを予測する③ボールを正確に運ぶという三段階がある」

「まず相手の足を見て、足がどのタイミングでどこに出てくるか予測して、それを回避するかブロックするように軸足を使って、ボールを相手に当てないように前に転がせばいい。ということか。つまり・・・」

「ボールを運ぶのは技術。ボールタッチを練習すればいい。しかし、股関節の旋回や膝と足首の連動など、生まれつきのコーディネーション能力に依る部分もある。でも、プロとはいかないまでも一定レベルまでなら十分トレーニングによって上達可能。」

「相手の動きを予測するには経験が必要。経験とはトライアンドエラーの試行回数だから、常に自分の中に仮説と基準を持ってプレーしていれば自ずと上達する。いろんな相手と対戦する環境が大事だから、どんどん外の世界に飛び込んでいくコミュニケーション力も必要。これは後天的なものだ。最低限、サッカー思考のセンスは必要。フリースタイルとかに熱を上げているようならセンス無し。」

「最後に、認知力。つまりスポーツビジョン。相手の動きを瞬時に見極められるか、また周辺視野で正確な情報を取ってこれるか。これは純粋に生まれ持った才能。上手い選手は瞬間に得られる情報量が格段に多いと思われる。少なくとも何を見ればいいか、見なくていいものはなにか、分かる必要があり、それは懐のセオリーを理解すればわかってくる。」

一般人「最終的にドリブルの才能は視力。」

「だけど、一定レベルまでなら正しいドリブル方法論を学ぶことで誰でも上達することが出来る。他の人が気付かないことに自分だけ気づいてトレーニングすると、周りと比較して自分だけ成長するのがわかるから面白い。上達は楽しい。」

一般人「上手い人が言うことは言葉足らずだけど正しい。結局、上手い人(目が良い人)同士だけで通じるボキャブラリーがあるんだろう。」

技術を知るということは、上達する過程を知るということです。過程を明らかにすることで、今まで気持ちやフィジカルの問題だと思っていたことを、論理的に解決することができます。これはコミュニケーションを改善します。

「取られるな!もっと粘り強く!!足腰が弱いんだよ!!!走りこみが足りない!!!!気持ちだよ、ki/mo/chi!! 気持ちが弱いんだよ!!!!!」

といった声掛けは現場では当たり前ですが、技術を知れば、もっと建設的な声掛けに生まれ変わります。

「軸足でボール隠してみ?そうすれば相手はタックルを躊躇するだろ?そのタイミングで加速すれば抜けるから。練習して自信持って試合で試してみよう!!」

気持ちが前向きになりますね。チームの雰囲気を左右するのは技術に対する根本的な考え方なのです。もちろん、キモチを全面に押し出したコーチングも大事ですよ。テンション上がりますし、感覚レベルで改善を促しますから。要はバランスです。

  クスドリの止め方

DF視点でいうと、クスドリの止め方はいくつかあります。断片的に紹介します。

  • 股から足出す
  • 縦をケアする
  • 腕で抑えこむ

この中でOFが一番ケアしなければいけないのが、股抜きタックルです。股抜きタックルに対しては、軸足を相手の腰とボールの間に入れることで回避できます。ちょうど、動画の軸足ブロックの二個目のアザールのように。だから、懐は広いことが善ではないのです。相手の対応に合わせて両足の幅を狭く使うことも有効です。この辺は経験ですね。

以上、クスドリでした。次は年内にクライフターンをやります。

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8 Comments

  1. 返信
  2. クニフ 返信
  3. こうじ 返信
  4. アザール 返信
  5. でぃ・まりあ 返信
    • silkyskill 返信
      • でぃ・まりあ 返信
        • silkyskill 返信

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