※F太郎氏とのやり取り(コメント欄参照)を受けて、この記事は更新制にしました。新しいアイディアが浮かんだら書き足していくので気が向いたらまた覗きに来てください。
高校サッカーでは必ず筋トレをします。競技レベルが上がれば必然的に予測やスピードのレベルも均一化していくわけで、それに伴いパワーを必要とする場面が増えていくからです。また、高校を卒業して大学、社会人、またはプロとしてプレーしていくにはフィジカルの強化が欠かせません。そこで今回はサッカーに必要な筋トレメニューを実践的なテクニックに絡めて紹介します。
僕はフィジコではないですし、フィジカルコーチになるための勉強をしたわけでもありません。僕が言えるのは、サッカーにはボールを守るためにはいくつかの方法があり、これらのテクニックには筋力が必要なので、それぞれのプレーに活かせる部位の筋肉を強化しなければならないということです。これらのテクニックとは手押し、背中押し、懐を使う、などです。
❏ 筋トレの動機
高校生のために筋トレメニュー案を真面目に考えてくれた方がいます。それがこちらです。
→高校1年生からの筋トレメニュー案①
サッカーのための筋トレと栄養(blog版)
専門的、科学的な見地から筋トレブログを続けておられる方です。このエントリの食事面についてはすぐにでも模倣して欲しいですね。僕も高校部活用の食事エントリを書こうとしていたのですが、こちらのほうが断然信頼度が高いのでお勧めします。
トレーニングメニューの方は、ストイックさを求めるなら速攻採用して欲しいんですが、充実しすぎて取っ組みづらいという方も多いらしいんです。サッカーは複雑かつ複合的なスポーツなので、やはり筋トレをするなら「このエクササイズにはこういう意味がある」という目的意識が欲しいんですよね。それがはっきりしないとモチベーションが上げづらい選手は多いと思います。逆に言えば即効性のあるトレーニングが見つかれば、だれでも主体的に取り組めるようになるじゃないかということです。また、それをきっかけに他の部位の筋トレに励むようになれば総合的なパフォーマンスが向上するのではないか?そこまで含んだ長い話なので気長に見てもらえればいいと思います。
まず「サッカーのための筋トレと栄養」ブログ著者のF太郎氏が言うのは
「人間の体は筋力は少しずつしか増やせないのですが、10代後半から一定の筋力トレーニングを積んでいないと、プロになってからでは筋力を高める時間的・精神的な余裕が取りにくいんですよね。」
ということです。これは大事なことだと思います。トレーニングというのは基本的に漸進的過負荷の原則で成り立っています。これは戦術トレもそうだし、新しいスキルを覚えるときもそうです。すると、より高い目標値に到達するためにはより早い段階で取り組んだほうが良いということです。つまりここがフィジカルの専門家から見た時に
「才能あってもトレーニングやらないで結局埋もれてしまう選手は、非常に多いんだろうなと常日頃から感じています。」
と思わせる原因なのではないでしょうか。日本にはスキルや戦術眼に長けた選手が多いだけに、フィジカルの壁で夢を諦めざるを得ない選手を見るのは、フィジコからすると悔しい気持ちだと思います。もっと筋トレの重要性について若い選手たちに啓蒙できれば、もっと専門知識を有したコーチが増えれば、という願いはいつの時代も変わらぬものかもしれません。そこでインターネットの果たす役割は小さくないだろうということです。
footballhack.jpも同じ気持ちで運営しています。「もっと若いうちから正しい技術を身に付ければ、より高い次元の成人プレーヤーになれるのではないか」「正しい技術をより早くから」
この部分で共感できるからコラボが実現したのかなと思います。
では続いて各テクニックの紹介とテクニック強化のための筋トレを紹介します
❏ 手押し
❏ 懐
❏ 背中押し
※僕はフィジコではないので確信を持って言えたアドバイスではありませんが、ひとつの参考として捉えてください。
今中学1年なのですが筋トレはしたほうがいいのでしょうか。
それと背が伸びるとメッシのようなドリブルはしづらい?と前のブログに書いてあったのですがどうなのでしょうか。
たしかにCロナウドは大きくけりだし、メッシは細かくしています。
イニエスタもロナウジーニョもマラドーナも身長は高くなく、どちらかといえば低いほうだと思います。
前のブログでは身長は低いほうが足の回転が速くたくさんボールに触れるので二歩一触では有利とされていましたが、どうなのでしょうか。
筋トレはまだ早いです。それより実践が大事です。実践より観察が大事です。観察より熟考が大事です。どうすれば相手を出し抜けるか、こうすればこうなる、ああすればああなるという自分なりのパターンを掴んでください。それを駆け引きといいます。「アルゴリズム」で検索するとすこしわかるかもしれません。
身長とドリブルの関係は書いてみましょう。すこしお待ちを。
ありがとうございます。
ブログ継続感謝します。今度の件をうけて、愛読者としても出来るだけコメントを残す努力をしていこうと思います。
筋トレについてですが、中学世代では体幹がメインで行われていますが、中学世代でも筋トレは必要でしょうか?似たような質問になってしまいましたが…
筋トレよりシャトラン、ラダー、アジリティーをやったほうがいいです。スクワット、ランジはやるといいもしれません。あとはキックフォームやヘディングフォームの改善、手押し、背中押し、懐使いの実践を通した必要な筋力の獲得です。毎回の練習で上肢下肢ともに筋肉痛になることが望ましいです。まずはなにより指導者が正しい競り合いのスキルを指導できることが第一です。(選手が知っているならそれでも構わないですが)
サッカー選手にとって重要な筋肉はどこですか?
別の言葉で言うと、どこを鍛えればよりレベルの高い選手へと成長出来るのでしょうか?
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/2013/07/footballer-muscle.html
と
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/2013/07/soccer-physical-training.html
をご覧ください。
筋力があなたを強くするのではありません。筋の使い方があなたをベターな選手に引き上げます。筋トレと動作の習得、研磨はセットです。そこを間違えないように。あと、フットボールネーションは常識的に言ってめちゃくちゃなので無視してください。
ありがとうございます!!
補足になりますが、筋トレを説明する際は食事と睡眠の重要性についても説明されるとよいと思います。筋トレで筋肉に刺激を与える→体を作る材料であるタンパク質やカルシウムを補給する→筋肉(と身長)を作る時間である睡眠を十分取る、この3つがセットになっていない限り筋トレは意味がありません。特に日本サッカー界では、睡眠と食事をおろそかにしてきたことが反省課題として挙げられていますので、この点強調しました。練習後にお豆腐1丁でも食べるといいかと思います(私はそうしていました)。加えてビタミンCも取りたいですね。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/special/soccer/all/2013/collaboration/columndtl/201308220007-spnavi
http://jr-soccer.jp/2013/10/09/post15788/
筋トレのメニューについては、個々人の他のトレーニングとのバランスを見なければならないのでホームページで一概に言えるものではないので、専門のフィジコが付いていない方は1週間に1~2度、軽い筋肉痛で収まる程度に、というのが害のない範囲で適当だとは思います。
加えて、5号球でミドルシュートを蹴るにはある程度足首周りの筋肉をつける必要がありますが、水泳のバタ足などは丁度いい負荷になると思います(蹴るための膝より下の筋肉を集中的に刺激します)。この先、真夏日のような日にはサッカーの練習が満足にできないようなことも多くなると思いますが、そのような日はいっそのことピッチ/グラウンドには出ず、1時間たっぷり泳いでくるほうがトレーニングになるかと存じます。
http://ameblo.jp/suieido/entry-10379493990.html
素晴らしい補足のコメントありがとうございます。次回綺麗にまとめてまたエントリを書くときにはここから引用させていただきます。高校アスリートには練習、休養、栄養の三拍子を理解することがまず必要ですよね。自分の高校時代を思い出してもすごく共感出来ましたし、多くの学生選手に読んでもらいたいコメントです。
メッシの手押しを色々な試合で見て、かなり上手いと思いました。
彼の上半身、または腕のどの筋肉によってあの手押しが可能になるのでしょうか。
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/2013/07/soccer-physical-training.html
「日本人男性は20歳あたりから急激に筋力がつき始めます。そこが欧米人と違うところで、欧米人のようにハイティーンで一気に身体的に成長することは稀です。だから、高校在学中に頑張って筋トレをやっても効果は期待出来ません」
・・・とありますが、それならなぜ日本人の高校ラグビーの選手は、皆んな筋肉隆々なのでしょうか? まさかラグビーで体質が劇的に変わるわけでもなく、実際にサッカー出身のラグビー選手で筋トレによりロナウドくらいの筋肉をつけてる人は大勢います。それで切り返しの動きが悪くなることも稀です。
日本人は高校在学中には筋肉がつかない、効果が期待できないというのは、何か具体的な根拠があるお話なのでしょうか?
科学的根拠はないです。実体験に基づいた話です。思い返せば高校時代の筋トレは筋トレじゃなくて筋肉を疲労させるための運動でした。トレーニングとは計画的に負荷をかけて肥大化を目指すものであり、個々人の体格や成長度合いを無視した、集団への画一的な運動負荷はメンタルトレ以外の何物でもないですね。ご指摘ありがとうございます。
大変心苦しいのですが、footballhackさんの筋力トレーニング知識・理論は、高校時代の迷信、アマチュアレベルの経験則の範疇で、完全に「思考停止」してしまっている印象を受けております。
影響力の大きいサッカーブロガーというお立場ですが、サッカーの筋トレを解説するには、その部分があまりに勉強不足と感じられます。
トレーニングを語るなら、もっと本腰を入れて学んでから語ってほしいと感じます。過去記事の「ドリブラーに必要な筋トレ(を適当に考えました)」とかいうタイトルも、読んでるこちらが情けなくなります><
少なくとも、素人が「適当に考えた」トレーニングで筋肉が増えるほど、トレーニングは甘くないと思いますよ。
このエントリは「筋トレといえば腕立て・腹筋・背筋」といった従来の慣例的トレーニングメニューを批判するという立場から書きました。よって目的を達成した上で、思考停止になっているのは認めます。今度はF太郎さんがこのエントリを批判する形で表現をされたらよいかと思います。なんにせよ、上半身の筋トレと実際の具体的なプレーを結びつけて解説した記事なんてほかにないですから、これはこれで画期的なアイディアだと強く確信しています。
申し訳ないのですが、エントリ批判する以前の問題として、事実silkyskillさんにはトレーニングの基礎知識が非常に不足しています。そのような基礎知識がないと話が永遠にかみ合わないので、まずそこから説明させて頂きます。
(でもこのサッカーブログの方みたいに、筋トレ議論の途中で、逆ギレして逃げないでくださいね>< http://blog.livedoor.jp/giyuu_yoshi/archives/50481500.html)
たとえばsilkyskillさんは「パンプアップ」を「よく肥えた」と書かれていますが、これはトレーニング基礎用語の使い方が誤りです。そもそも「パンプアップ」とは、筋肉に強い負荷がかかることで、乳酸や疲労物質が分泌され、浸透圧の減少でそこに水分が集まり、負荷がかかった部位が一時的に膨らむ(炎症を起こす)現象のことを意味します。
またそもそも人間の体で筋力アップを促すのに必要な重量は、5~20RMというある程度は高負荷な重量を扱う必要があります(さらに言えば、これに十分な栄養が伴わないと筋力アップは期待できません)。
http://ameblo.jp/enhance-enhance/theme-10018794587.html
少なくとも、砂を入れたペットボトルや軽いダンベルなどで鍛えても、筋力は向上しないんですよ。なので軽いダンベルで20回×1セットという回数・セット数設定は、科学的に不適切です。またその回数・セット数では、軽すぎて少なすぎで、まず筋肉痛は起きないでしょう。
つまり科学的な実験によって、筋力が高まる適正な負荷・回数・栄養の条件はすでに見つかっており、
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n75500
こちらのページにあるロナウドのウェイトトレーニングも、そういう基礎的な筋力トレーニングを少しずつ積み重ねた結果であるということです。
なお人間の体は、おおむね筋力と筋肉サイズが正比例します。ゆえにプジョルやルーニー、ドログバの筋肉サイズから、大体の筋力というのが判別できたりします。
あと人間の体は、筋肉と脂肪は全く別の組織であり、筋肉が脂肪に変わったり、脂肪が筋肉に変わったりすることはありえないので、これも知っておいてください。
とりあえず、ここまでのお話、よろしいですか?
ダルビッシュが解説者コメントについて「これだけ情報が溢れている時代ですからね。勉強不足はわかる人にはわかります。そして勉強不足な人が多い」と言っていましたが、勉強すれば分かることは勉強しないと、思考停止状態が続くと思います。
話を噛み合わせるにはまずサッカーの技術の話からではないですか?この技術は有効ですか?有効ならどのような筋トレが望ましいかその部分を正してください。僕は思考停止してるんで。
筋トレに関しては全く興味が無いので勉強する気は皆無です。ですから、正しい知識をお持ちのFさんが自身のブログを公開してトレーニング方法を伝授したらいいと思います。僕は技術の分析だけやっていくので、コラボしましょう。
あと、軽いダンベルでも筋肉痛は起きますし筋力アップします。ほんの少しだけですけど。けどすぐに限界が来てそれ以上の筋力アップには適正な負荷回数などが必要でしょうが。
勉強も必要ですけど、筋トレのためにさっかーしてるわけではないし、むしろ技術や戦術のほうが重要ですから。他人を批判して積み上げるためなら勉強(他者の研究の成果をなぞる行為)しますが、自分の興味関心と脳みそを使ってだれも言語化していないことを言語化する、そんなブログを目指しますね。
もちろん、筋トレをする目的は、サッカーで勝つためですよ。筋トレなんて、サッカーよりぜんぜん面白くないし、楽しくサッカーやるために筋トレなんか必要ないと思っています。
実際、コラボのお話、興味あります。
それにあたって、サッカーで勝ちにこだわることはどれくらい優先されていますか?それが最上位に来ないと、なかなかコラボは難しいと思います。美しければ負けてもいいサッカーであれば、考えの方向性が異なります。
筋トレなんて、所詮、勝つための手段ですが、勝ちにこだわるからこそ、それをやる意味があります。
その手段のノウハウは、多くの人が思っているよりハードルは高いですが、多くの人が思っているより実現は可能です。
僕が正しいトレーニングの知識を持ち合わせていないこと、これからも時間の都合上それを勉強できないことをまずここに認め、またお知りおき下さい。トレーニング科学は日進月歩の分野です。それこそ一生かけて勉強しないと専門家として振る舞えないことは理解しています。その上で、やはり日本のサッカー界には異業種交流が必要であるというのが僕の認識ですから、F太郎さんのその専門知識を少々お借りできないかなと思案しています。つきましてはsilkyskills4bf @ gmail.com宛に一度メールをいただけたら嬉しです。
ブログから楽しく詠ませていただいております。現在ユース年代を指導しておりますが、うちのチームでも442を取り入れているので電子書籍も購入しました。書かれていることのひとつひとつは、サッカーやっていれば常識であったり、感覚的にはわかっていることですが、体系的に網羅して言語化している点で非常に有用ですし、それを選手に伝える際に重宝しております。
気になったので、少し横やり入れさせてください。お気を悪くしないでいただければ幸いです。
F太郎さんは、筆者さんが筋力トレーニングについてのエントリをされたので、コメントしたわけですよね。それを筋力トレーニングには興味がないから~とか、勉強する気は皆無だ~、とか技術のが大切だ(それ自体には同意ですが)~、とか半ば開きなおって、クリティカルな指摘と全く向き合っていないことが気になります。F太郎さんの言葉にもトゲはありますけどね・・・。
それならば筋力トレーニングに関するエントリをしなければよい話で、それを話題にあげる以上、指摘(しかも的を射ている)が来るのは当然である気がします(ブログだから個人的なものであって~とか言われるとどうしようもないですが)。筋トレブログではないので筆者さんの気持ちは百も承知ですが、少し無責任なエントリーなように私も感じてしまいます。
F太郎さんも筋力トレーニングの用語などに拘泥しているきらいはあるので、どっちもどっちな気がしますが、ぜひ影響力の大きいブログを立ち上げてらっしゃるのですから、自分と多少方向性が違うコメントに関してももう少し許容してほしいなあと思うのは一読者の勝手でしょうか。
大変見苦しい返答を繰り返して申し訳ないです。これまでの筋トレ関連のエントリの内容は大方削除しました。
ブログから楽しく詠ませていただいております。→旧ブログから楽しく読ませていただいております。
の間違いです。すみません。
先日は不躾なカキコミをしてしまって、申し訳ありませんでした。
実は私は下記のサッカー向けトレーニング栄養サイトを運営しておりまして
http://ameblo.jp/fr-04
日本のサッカー関係者が筋トレに抱く大きすぎる誤解を少しでも解消し、
多少なりともその役に立てないかと考えている次第です。
文章構成は、超勉強嫌いだった高校1年生の自分が読んでも
普通に理解できるような表現を選んで書いているつもりでして、
silkyskillさんのブログから感じる高いインテリジェンスから察するに、
先入観で思われているほど難しくなく、簡単に理解できると思うのです。
また私の考え方の基本的な方向性はそのブログにまとめてありますので、
もし何かコラボのアイディアが浮かびましたら、ご教示ください。
僕も高校時代を思い返すと、なんで個人差があるのに部員全員同じフィジカルメニューを課されるのか不思議でたまらなかった記憶があります。もっと、トレーニングに精通した指導者の意見が聞きたかったですし、同じ苦しい練習をするならもっと意義の見いだせるトレーニングで自己レベルの向上を図りたかったです。F太郎さんの専門知識をより広範に周知し、一人で悩むフットボール難民の助けになれば、幸いです。とりあえずは、僕が上記のブログを読み込むことで現状の情報の整理を行いたいと思いますので都度ご教示ください。
あと、ネタとしては腕力で同体重かそれよりわずかに重い選手を押し返す/よろめかすにはどのようなトレーニングメニューが理想的か、というものを思いつきました。もしお暇がありましたらご一考ください。
>腕力で同体重かそれよりわずかに重い選手を押し返す/よろめかすにはどのようなトレーニングメニューが理想的か、というものを思いつきました。
それは「⚪︎⚪︎には⚪︎⚪︎のトレーニングがイイ」と単純に決まらないのが現実です。
長友を育てたトレーナー木場氏が普及に尽力されている「体幹トレーニング」というのはお聞きになったことがあるかと思いますが、腕力(腕の力)を相手の体に伝えるには、その腕を支える幹となる体幹が安定していることが重要です。安定した足腰→揺るがない体幹→強い腕力の全てが連動することで、相手に強いプレッシャーを与えます。もちろん体を入れたりタイミングを取る技術も重要です。そして栄養状態、コンディションなど、あらゆる要素が密接に関わり合って、強いフィジカルが発揮できるのですが、特に長友選手は体幹を重視しています。
といっても、この体幹ブームのご時世、Jリーグはもちろん、アマチュアでも競技志向の高い選手・チームであれば、誰でもどこでも体幹トレは基礎トレーニングとして導入されておりますから、そこだけじゃ差がつきにくくなっていると考えるのが妥当というのが私の考えです。
また実際、体幹トレーニングへの取り組みの真剣度は選手によって異なり、その真剣度によって効果も違ってきます。非常に地味なトレーニングですから、自宅での体幹トレをサボるプロ選手も多いそうですが、そういう取り組み姿勢の選手は伸びにくいそうです。
フィジカルを強化するのにオーソドックスなアプローチは、雑に説明すると、
①体幹トレでインナーマッスルを鍛える
②ウェイトトレでアウターマッスルを鍛える
③栄養状態を改善させ、トレーニング効果を高める
④入念な疲労対策(休養、栄養、年間トレーニング計画)
⑤強化されたフィジカルをサッカーに活かすための特別練習
となりますが、ここまでガッツリやれる意識の高い選手って、実際かなり少数派です。やることも増えますし、お金もそれなりにかかりますし、勉強も必要です。
そのようなハードルを乗り越えてでもサッカーで結果を残したいという選手が、私に直接してくる質問してくることが多いです。例えば海外でプロとして(プロを目指して)プレーしている選手、プロを目指す高校生、選手権で絶対に結果を残そうとしている高校生、指導者になろうとしている大学生などなど。
なおブログ、mixiは4年ほど続けていますが、これまでサッカー指導者の方からの質問は一切ありません。フィジカルの大切さを頭では理解しているものの、全体に指導して浸透させるにはコストがかかりすぎるからなのか、伝統的に筋トレを嫌悪しているからなのか、トレーニング知識がないのに勉強しようとしないからなのか、色々理由はあると思いますが、
日本のサッカー指導者のフィジカル意識の低さが、日本サッカーのフィジカルの弱さの原因だと思っています。そして指導者は、それを見て見ぬ振りをし続けているという。。 。
「体幹トレも筋トレも栄養もつまんないし、できたら誰かに丸投げしたいな〜。っていうか技術・戦術でカバーすりゃ、そんなことやんなくてイイよね」なんてのが、日本のサッカー指導者の本音の多くだと思いますよ。
>腕力で同体重かそれよりわずかに重い選手を押し返す/よろめかすにはどのようなトレーニングメニューが理想的か、というものを思いつきました。
これらの状況を踏まえた上で、こちらのアイディアについて考えると、それはサッカーのカテゴリによって違ってくるんですよね。海外リーグか、J1か、J2か、大学リーグか、ユースか、高校生か、中学生か、小学生か、などなど。
カテゴリで笛の基準も、相手選手の鍛え度合いも全然違うので、残念ながら、一概に「このトレーニングがイイ!」とは言えないんですよね。
またアマチュアの週末エンジョイサッカーだったら、正直そんな鍛える必要もないと思うんですよね。それだと、前の日のビールは飲みすぎないで下さいね、みたいなケアでもかなり効果ありますし。。。
コラボとして私が思いついたアイディアは、アプローチ①〜⑤の⑤番のところです。
いくらフィジカルが強化されても、それがサッカーに生かされなければ、ムダな筋力・体幹・コンディション作りと揶揄されて当然です。
宇佐美選手の話で、筋トレで体が強くなるとプレーの選択肢が増えてイイ、みたいなのがありましたが、グラウンド上で、自分のプレーの幅を広げる作業・練習って、非常に大事だと思うんですよね。
フィジカル強化しても、すぐ試合に活かせるわけじゃない。岡崎の裏への走りをれいにとれば、「自分は体が変わってこういう動きができる!」と、チームに周知させる必要も当然出てきますし。
ロナウドはこの作業を「リハーサル」と呼んでるみたいですが、ここをある程度プログラム化できないかと考えています。
コメントありがとうございます。「リハーサル」は個々人がゲーム形式の練習で意識して行うのが通例でした。よって個人個人のトレーニングに向かう「意識の高さ」と「いかに実戦を想定できているか」に依存する部分だったと思います。もしこれを、しっかりとしたオーガナイズのもとできれば、特定の動きを中規模の集団に習得させることができそうです。
そのためにはまず、③の栄養の知識はベースとして常に掘り下げていく前提で、サッカーに必要な技術の抽出→そこから⑤特別練習を考案する→①,②トレーニングメニューを作成→④年間(年代別)計画の思案といった順に策定していくのが良いかと思います。普通は④が初めですが、何分この企画自体が実験的なものなので、実践しながらトレーニング量、適齢、トレーニング期間を作っていくのがいいと思います。
こちらから例示した「腕力で押し返す」プレーですが、基本的な練習としては、並列に2選手を立てせて、コーチが後方からボールを放り、ルーズボール奪い合うというものが挙げられます。このとき、(片側の選手は腕を後方に組んだ状態からスタートしなければならない)など腕の可動域を制限する条件をつければ、もう一方の選手が腕力を使うことで得られるメリットを最大限感じ取ることができます。F太郎さんの言う⑤のプログラムというのはこういう練習のことを指しているのでしょうか?
技術とトレーニングを結ぶ行為は理解度を高めて練習へのモチベーションを高める効果があると思います。例えばプロクラブの全体練習でやらされるランジやリバースプッシュアップ、これらは実戦の中のどの動作を強化するためのものなのか。これがわかるだけで、取り組む態度ってぐっと変わってくると思うんですよね。細かい変化を観察して成果も感じやすくなりますし、サッカーがまた面白くなると思います。その部分に貢献したいですし、さらにトレーニング理論を学べばその先のもっと具体的な部分の指導に落とし込めると思います。
非常に的を射たプランニング、ありがとうございます。
>F太郎さんの言う⑤のプログラムというのはこういう練習のことを指しているのでしょうか?
正直なところ、⑤をここまで全体練習に組み込めるとは考えていなかったので、視野がグッと広がった印象です。自分のブログ及びmixiコミュでは、基本的に個人の自主トレを中心としたメニューしか組めなかったので、その辺りは選手本人の計画性や想像力に委ねるしかできなかったのですが、
silkyskillさんのプランように、複数の選手をグラウンドに立たせてボールの競り合いからコンタクトプレーという、実戦形式の練習を行ってから、トレーニングメニューの導入に持っていくという流れは、選手にとって非常に入りやすいプログラムになると感じています。というか、サッカーのトレーニングは常にそうあるべきと感じました。
「腕力で押し返すプレー」について、
(a)下半身トレーニング(木でいう根の部分)
(b)体幹トレーニング(木でいう幹の部分)
(c)上半身トレーニング(木でいう枝の部分)
とザックリ3つに分けると選手もイメージつきやすいと思います。この3つがうまく作用すると、相手に強いプレッシャーが与えられます(鍛えれば、それやっても疲れなくなります)。
また、前に押し返す、後ろに押し返す、右に押し返す、左に押し返す、でそれぞれ必要な筋力が違います。
腕力を鍛えるにあたっても、正面にいる相手を押し返す、左にいる相手を押し返す、右にいる相手を押し返す、右後ろにいる選手を押し返す、左後ろにいる選手を押し返す、など相手との位置関係によって、鍛えるべき筋肉(=導入すべきトレーニング種目)が異なってきます。
選手の理解を深めるために、最初は器具を使わずできるだけ自重トレーニングで効果を実感してもらうのがスムーズと思いますが、
(a)下半身トレーニングでは、例えば「ランジ」というトレーニングを充実させることで、四方八方からの圧力に耐える筋力を向上させることが可能です。フォワードランジ、サイドランジ、バックランジが一般的ですが、北東、北西、南東、南西方向にランジすることで、押されても踏ん張る下半身が鍛えられます。
(b)体幹トレーニングは、最近はほとんどのチームが導入していますが、体幹トレの種目数が多くなりすぎても選手は混乱するので、このプログラムに関しては、マンUで行われている体幹トレーニングと重なるオーソドックスなものを採用するのが妥当かと考えています。
(c)上半身トレーニングについて、腕力のところなのですが、前に押すだけであれば、単純に腕立て伏せからスタートさせればいいのですが、横に押す、後ろの選手を抑え込む力をつけるには、もう少しトレーニング種目のバリエーションを増やす必要があります。
先日、上半身ダンベルトレーニングを一定期間続けた選手の体験談ですが、「上半身のウェイトやるだけでこんなに簡単に抑え込めるようになるとは思わなかった」みたいな話がありました。選手がこういう実体験を重ねることで、またモチベーションに良い影響になるのではないかと。
とりあえず、簡単なメニューのたたき台を作ってみましょうか?
またこのプログラムを導入するカテゴリーとしては、中3とか高校1年生ぐらいが入りやすいかなと勝手に想像しましたが、何年生ぐらいをイメージされていますか?
コメント遅くなってしまい申し訳ありません。F太郎さんはすでに充実したメニューを考案・提示されておりますね。それを知らずにこういった形でのコラボの申し出をしていたとは恐縮です。→「高校1年生からの筋トレメニュー案①」http://ameblo.jp/fr-04/entry-11652901847.html
当面、読者の高校生にはこちらを踏襲してもらうのがよいでしょう。ただ、クリスティアーノ・ロナウドを好きかどうかでモチベーションが変わってきてしまいますので(笑)、footballhack.jpとしてはトレーニングを実践的な技術と結びつけて提案する形に最終的には持って行きたいです。そのほうがより多くの選手のモチベーション喚起につながりますし、本来は個々人の実戦経験から筋トレの必要性を感じることが一番ですので。
カテゴリーは中3夏過ぎ〜高1、2をイメージしています。
(a)下半身トレーニング(懐ドリブル、ディフェンスフットワーク)
(b)体幹トレーニング(キック、ヘディング、競り合い全般)
(c)上半身トレーニング(手押し)
僕も上記の三種に分けてトレーニングを組むのが最良だと考えています。
ただ、手押しの強化だけを考えるなら(b)体幹と(c)上半身だけでもいいかなと思います。後々総合的なサッカー筋トレメニューを目指すなら下半身も必要ですが。
実戦形式でないとすれば、ラグビータックル練習で使う「ラグビーパッド」を使用したアジリティトレーニングも有効かと思います。例えば、ラダー後にパッドを持ったコーチに接触(手押し)してダッシュする、とか。いずれにせよ、コンタクトプレーの演習は一人ではできないと思うので。まぁ壁や木を手押してダッシュするというのも考えられなくはないですが。
(c)上半身トレーニングについて詳細ですが、ここでは
1,真横に押し返す
2,斜め後ろに押し返す
を想定したいと思います。真正面に押し返すプレーは反則になる確率が高いため、非現実的だからです。その部分を考慮してメニューを提案していただけたら幸いです。
想定身長・体重・トレーニング期間は
172cm/63kg (香川真司)/3ヵ年計画
でお願いします。
まだまだ情報の共有が足りないようでしたら遠慮なくコメントください。
お返事、ありがとうございます。
ご紹介して頂いた私のブログの高1メニューなのですが、実際のところ、これまでほとんどの高校生がこのメニュー見て尻込みして、結局スルーされてしまう傾向を感じてます・・・><
ほとんどの読者の方からは「フィジカル強くしたいけど、こんなにやること多いなら、筋トレや~めた!」的な空気をすごく感じるんですよね。
それでも筋トレやるサッカー選手は元々の意識が高く、環境も厳しいので、ハードなメニューにもガッツリ食らいついてきてくれるので、ある意味サポートする自分の立場としてはラクなのですが、
その一方で、才能あってもトレーニングやらないで結局埋もれてしまう選手は、非常に多いんだろうなと常日頃から感じています。
なのでここ数年の自分テーマは「トレーニングへの興味・関心が薄い選手の意識を、いかに変えるか」ということを考えておりました。
それに際して、silkyskillさんのトレーニングへのアイディアや切り口は非常に新鮮であり、多くのサッカー選手に訴求すると感じています。
おっしゃるように、ロナウドのメニューをドーンと見せるというこれまでの自分のスタイルでは、「俺も!」と動いてくれる人は一部でいるけど、それで選手がみんなが動いてくれるわけじゃないんですよね。
「なるほどね~」でスルーされて終わり。事実、人間の体は筋力は少しずつしか増やせないのですが、10代後半から一定の筋力トレーニングを積んでいないと、プロになってからでは筋力を高める時間的・精神的な余裕が取りにくいんですよね。
宇佐美選手のように実績とセンスがあれば、シーズン中でも多少はコンディション落としながらも筋力アップに励みなつつ活躍できるのでしょうが、若手はそうもいかないわけで。ベテランの選手寿命は延びてるし、センスがある若手も活躍できないまま埋もれて引退・・・・このパターンは、ちょっともったいないなーと感じてます。
なので自分としても、「もっと多くのサッカー選手にトレーニングへの関心を持ってもらう」という意味で、silkyskillさんの「トレーニングを実践的な技術と結びつけて提案する形」でお話を進めるのがBESTだと思っております。
具体的なトレーニングとしても、まず第一段階として「手押しの強化」で選手にトレーニング効果を実際に感じてもらい、そこから本格メニューに向かうというプロセスの方が、長期的な観点から、モチベーション維持に効果高いと思います。
私の高1向けメニューは「とりあえずやってみるか!」には、やはり負担が大きすぎるので><
「手押しで効果を感じた⇒本気でトレーニングやってみよう!」の方が、スムーズなアプローチだと思います。
お話を基に、具体的トレーニングについて、メニューの方向性を考えてみました。なお時間・期間は適当に定めただけです。
—————–
【第1段階】最初の45分
フィールド上で選手に立ってもらって、「手押し」の動作パターンを実戦形式で体験してもらう
【第2段階】週2日ほど、1日30分
ラダー、ラグビーパッドを利用してその動作パターンを反復練習でイメージに刷り込む(頭と体で覚える)。足元にボールを置いてドリブルを含んでも面白いかと。
【第3段階】2か月
(b)体幹トレーニングにより、体の軸・バランスを意識し、体幹を安定させる、
(c)自重トレーニングとダンベルトレーニングを組み合わせ、真横・斜め後からのプレッシャーを耐える(押しのける)腕の力を強化させる
腕周りの筋トレなら、ダンベルの負荷により身長を止める心配は一切ありませんので、成長期の選手が抱える不安も取り除けます(なお栄養不足になれば身長は止まりやすい点は説明)。
ここで思い切って(a)下半身トレーニングを省いてしまうのも、良いと思います。第2段階、第3段階のトレーニングによって実戦でも体の変化は十分に感じられるようになりますし、それで少しでも意識がトレーニングに向いてくれれば何よりですので。
—————–
上記【1~3段階】のトレーニングを行うにあたって、2か月のプログラムであれば、体重の変化はなくてもOKだと思います。体の使い方を意識するのに体重を増やす必要はないですし、筋力トレーニングも最初の開始1、2カ月だけは、トレーニングで筋肉を刺激するだけで筋力アップしやすいですので。
そして3年計画になると、手押しに加えて、ジャンプ力向上、ダッシュ力向上、スタミナ向上、キック力向上など、さまざまな要素を取り込むことが可能になります。
選手に3年間モチベーションを維持してもらえるよう、公式戦スケジュールなども考慮に入れてプログラム作成できればと思っています。
なるほど、確かにメニューは充実していますが、初見の高校生にこれをやれっていうのはハードルが高いというのも納得です。筋トレの知識がない僕とモチベーション喚起に問題を抱えてきたF太郎さんの両者の悩みを解決する、コラボ企画になりそうですね。ここにきて協力できたことに改めて感謝します。初めの批判に対して取り乱したことを大変申し訳なく思います。なりなさんにも感謝です。
僕も正直な所、筋トレは嫌いでしたし、やったところで効果が出るまで数ヶ月かかるものですから根気が本当に大事なのはわかります。またやれば効果があることも体感しました。しかし、「手押し」というドリブルの技術を体験すると一発で筋肉痛になるので筋トレの重要性を身をもって知ることができます。うちの社会人チームでも枕(約1000円)を使って(ラグビーパッド12000円は高い!!)、手押しからのアジリティトレをやったら多くの選手が翌日に上腕三頭筋の筋肉痛になりました笑。数日で筋トレの必要性を感じることのできるセッションということで、まずはクッションやパッドを使ったアジリティ系のトレーニングがいいかもしれません。
【第二段階】では一対一でボールを奪い合う攻防を取り入れて、実戦を意識してもいいかもしれません。ここまでを通じて、ほとんどの選手が手を使うことを意識し始め、試合での取り組みも変わってきます。そうすれば、選手自身が筋力アップの必要性を感じ始めるのは時間の問題です。
(a)下半身トレーニングの効果については下半身のボールプロテクティングスキルの「懐」を理解しないと体感できないと思うので、後日、別口で取り組みましょう。
新しい動作の習得は早くても1ヶ月くらいはかかります。もちろん毎日練習する環境があればですが。週1活動では3〜6ヶ月といったところでしょうか?テクニカルな側面で動作を向上させる一方、その動作に必要な筋力を獲得することも大事です。F太郎さんの試算では2ヶ月ということで最速で2ヶ月でドリブルに最低限必要な上半身を手に入れることが出来そうです。もちろんこれは入り口ですし、効果を実際に体感することにより加速度的にトレーニングへのモチベーションが上がれば、この企画は成功といえるでしょう。
当面僕は【第一段階】と【第二段階】のメニュー提案を試みますので、F太郎さんには【第三段階】の考案をよろしくお願いします。
こちらこそ、当初はガサツなコメントで空気を重くしてしまって申し訳ありませんでした。微力ですが、何かのお役に立てれば幸いです。
新しい動画、拝見させて頂きました!やはり自分にはサッカーの動き・テクニックで分からないことがまだまだ多いのだなと改めて痛感いたしましたが>_<、分かりやすくポイントを抑えて解説されてあるので、メニューを考える上で大変助かりますm(..)m
【第1段階】として、クッションパッドを利用した手押しにより選手に筋肉痛を発生させるというのは、非常にキレのあるアプローチだと思います。人間の体は、普段使い慣れていない筋肉を強く刺激されると、筋肉痛が発生しやすいのですが、それをトレーニングへの意識付けのキッカケに結びつけるのは非常に効果が高いと感じました。
最近は体幹ブームによって、どこでも誰でも体幹トレーニングを行うようになりましたが、例えば部活やチーム練などで、最初に体幹トレを指導するにあたっても、このパッド練習を全体で行った直後に、時間があれば、フロントブリッジ(プランク)やサイドブリッジ、アームレッグクロスレイズなどを15分ほど全体で行うことによって「プレー⇔トレーニング」の連動性を技術面でも意識面でも感じられやすいと思います。
【第2段階】で、実戦の中で手押しを用い、自分が強化すべきプレー選択肢として、それを認識するのも非常に効果的と感じました。紅白戦にしろ練習試合にしろ公式戦にしろ、実戦の中でそのプレーの反省点と課題を意識してくれれば、おのずと第3段階でのトレーニングに身が入りやすくなりそうですし。
そして【第3段階】、自分も是非お手伝いさせて頂きたいと思います。新しい動作の習得に1ヶ月かかるということで、その間に選手に対して栄養面での意識改善が進んでいた方が、やはりその後のトレーニング効果が高まります。
これまで数多くの高校サッカー選手の栄養サポートを行ってきましたが、残念ながら、ほとんど全ての選手が最初は栄養状態が良いとは言えませんでしたし、自信を持って「自分はちゃんとバランスよく食べてます!」なんて言ってる選手でも、マトモに食べられている選手は1人もいませんでした。
基本的にどの選手も「炭水化物不足」「タンパク質不足」「野菜不足」のいずれか(もしくは2つ)ぐらいが当てはまる傾向があります。
そしてさらにありがちなのが、「おやつ・間食は食べてはいけない」「夜は炭水化物を食べない」「炭酸水・ジュースは飲まない」「油モノは一切食べない」などの、昭和の根性論のような科学的根拠を伴わない栄養法を妄信している選手が多いということです。この固定観念に縛られたままだと、いくら「栄養バランス」を意識しても、激しい運動を毎日行っているサッカー選手が1日に必要な「栄養量」を摂ることができなくなっちゃいますので、そこもトレーニングと同じくらい重要なポイントとなってきます。
栄養の土台ありきのトレーニングと、土台なしのトレーニングでは、トレーニング効果が雲泥の差になってしまいますので、ここを抑えた上でのトレーニング開始となるのが理想なのですが、
選手のトレーニング環境にも差というのが色々あります。ジムが使えるかどうか、自宅にダンベル・フラットベンチが使えるかどうか、自宅にチューブなどがあるかどうか、などなど。。。
なので、ざっくり「器具なし版」と「器具あり版」の2つのメニューを用意するのはどうかと思ったのですが、いかがでしょうか?また「器具なし版メニュー」だと、1人で行うトレに加えて、2人1組で行うトレを組み合わせることで、器具なしのデメリットをある程度カバーできると思いますが、そういうメニュー提案も可能でしょうか?
返信ありがとうございます。
なるほど、トレーニングを導入する前段階で栄養面を充実させることは不可欠ですし、新しい動作を修得する期間で食事を整えておこうというのはよいアイディアに感じます。これならトレーニングを実際に開始する前から体の変化を感じることが出来るでしょうし、良いモチベーション刺激になると思います。
器具のありなしは難しい問題ですよね。やはりどんな選手にも取り組んでもらえるようにハードルは低いほうがいいです。だから、厄介というかすこし工夫が必要ですが、器具なし版の考案もできればお願いしたいです。
また、2人組でのメニュー是非お願いします。このようなフィジカルコンタクトの練習はチームで取り組めない場合、実施自体がが難しい側面があるんですよね。例えば、パッド練習をするにしてもどうしても一人ではできない部分がありますし、個人練習では限界があります。ですから、2〜3人の少グループで自主練というイメージでメニューを組んでいただけると、高校部活生にはちょうどいいのかなと思います。この記事を見つけて友達を誘って全体練習後に15〜30分実施、とかその程度の軽さをイメージしてます。
「手押し」の動作について質問があれば寄せてください。F太郎さんはラグビー出身ということで、ラグビーでもこのような動作で相手のタックルを受け流すという技があると思うので、連想しやすいのではないでしょうか?コツは敵を抑えるのではなく瞬間的に腕を伸展して相手を「突き放す」イメージです。
ラグビーのイメージで「手押し」に近いプレーは、“ハンドオフ”というプレーになるかと思います
http://goo.gl/C7ujdx
こちらの代表遠藤が語ったアンリのエピソードに、これに近い手押しパターンが出てます。
http://goo.gl/kdswyO
このときの動画はちょっと見つからなかったのですが、相手の力の反動を利用して、アンリの相手を跳ねのけるというイメージが、ラグビーのハンドオフに似てる印象を受けました。
サッカーにおける通常の「手押し」とはちょっと趣が違うかもしれませんが、参考になれば幸いです。
メニュー、考えてみます!
しばらくお時間くださいm(..)m
①食事のポイント
「私はバランスよく3食食べている」と言っている人ほど、
バランスよく食べられていません。
「毎日、バランスよく食べる」ということは、実は
監督・コーチや選手が思ってるほど、簡単じゃないんですよ。
まずは栄養の基礎知識
<カロリー有りの栄養素>
炭水化物(集中力UP、スタミナUP etc)
タンパク質(回復力UP、スタミナUP etc)
野菜(集中力UP、カゼ予防etc)
<カロリー無しの栄養素>
鉄分(貧血予防のためetc)レバー・ほうれん草に多い
ビタミン(カゼ予防のためetc)野菜・肉に多い
ミネラル(熱中症予防のためetc)塩に多い
カルシウム(骨折予防のためetc)牛乳、魚に多い
ポイントは3つ!
・朝昼晩の3食で、毎食この必要数値をクリアしていること
・カロリーの原則を理解した上で、体重が増えるように
毎日、少し多めにカロリー摂取すること
・インチキ健康情報に惑わされない!
牛乳は健康に悪い(→ウソ)
おやつはいけない(→ウソ)
夜は炭水化物を抜く(→ウソ)
朝は食べない(→ウソ)
油・脂質はダメ(→ウソ)
砂糖はダメ(→ウソ)
白米はダメ(→ウソ)
②手押しのためのトレーニング入門
体幹トレ(要は、バランス安定して踏ん張りやすくなる)
・フロントブリッジ(2分×2セット)
・サイドブリッジ(左右各1分×2セット)
・アームレッグクロスレイズ(左右各2分×2セット)
上半身(ウェイト無バージョン)
・足上げ腕立て(10×2セット)つま先を50~100㎝程の台の上に載せます。手幅は肩より広く。
・人押しサイド&フロントレイズ(10×2セット)
・人押しアームカール(10×2セット)
・人押しキックバック(10×2セット)
上半身(ダンベル有バージョン)、すべて10RM×3セット
・ダンベルベンチプレス(フロアプレスでもOK)
・サイドレイズ
・フロントレイズ
・アームカール
・キックバック
※10RMとは「10回上げるのが限界の重さを使って、限界回数×3セット」という意味。
なので3セット目に10回上げられなくても、限界回数までやれてればOK。
とりあえず文章だけでまとめてみましたが、これまで高校生のトレーニングサポートをしてきた経験上、これ読んだだけで、トレーニングを実践し続けてくれる可能性はかなり少ないと思います。
カラー図解イラストと、参考URLを行間にバランスよく含ませながら、1週間のトレ&食事メニュー例まで具体的に書いてあげて、
ようやく10人に1人は「やってみようかな?」と思ってくれる、ぐらいの期待度です・・・orz
最初から悲観的でたいへん心苦しいのですが、この10人に1人の割合を、2人、3人というように増やしていく努力をしたいと思っていますので、
後日また追って図解・イラスト・URLつきバージョンを提案させて頂きたいと思ってます。ここまでのメニューで、silkyskillさんが気づいた点、分かりにくい点などありましたら、ご遠慮なく指摘して頂ければ幸いですm(..)m
F太郎さん
返信遅れて大変申し訳無いです。メニューの考案、もう少しお待ちください。来週にはとりかかることが出来そうです。
こちらも作業が遅れており、申し訳ないです。
栄養編の図解を、高校生にもわかりやすく書きました。
http://ameblo.jp/fr-04/entry-11928471076.html
昔から家庭科の教科書とかでよく見かける「栄養素のコマ」の図を以って栄養解説する指導者もいますが、
正直あれだとかなり分かりにくいんじゃないかと感じていたので、現代社会にあわせて、RPGのHP、MPとして栄養素をざっくりカテゴライズしなおしました。
トレーニングメニューの図解の方は、また追ってアップします。
質問なんですが、高校三年間で身長が変わらないとして、理想的な体重増加の目標値ってありますか?それかそもそも体重を基準にするのが間違っていて、ウェイトの重量の値が基準って考え方が正解ですか?
たとえば体重65kgといっても、体脂肪率15%(体脂肪9.75kg)の場合と、体脂肪率5%(3.25kg)の場合とでは、除脂肪体重が異なります。
つまり、体が筋肉で重いのか、脂肪で重いのかによって、できるプレーの幅がぜんぜん違ってきます。
もちろん筋肉をサッカーに適したメニューで増加させることは大前提ですが、それ以前に脂肪はオモリにしかなりません。
つまり考え方として「理想体重」というのは試合直前のコンディション調整ならありえますが、3年計画でフィジカル強化するにあたっては、あまり意識しなくてもよい指標だと考えます。
脂肪と筋肉は全く別の組織なので、脂肪を筋肉に変換させることは不可能ですが、脂肪を減らして、筋肉を増やすことは可能です(ただし脂肪を減らしながら同時に筋肉を増やすことはとても難しく、増減量サイクルのピリオダイゼーションを導入した方が確実です)。
また、筋肉はどう頑張っても年2kgぐらいしか増えませんが、3年間で筋肉をどれくらい増やすかは、選手本人がどういうプレースタイルを求めるか、チームから戦略上どういうプレーが望まれるかによって、決まってくるものだと思います。
なるほど、やみくもに筋トレして数値的に成果を出して満足するのではなく、あくまでプレーの質の向上が大事ということですね。次は第一、第二段階のメニューを作成したら報告します。
先日、なぜトレーニングのブログ書き始めたか、思い返してみたんですが、ダイエットしただけでスピード改善したことに衝撃を受けた経験がキッカケでした。
自分は高校のとき50mが7.4秒で部内で下位でしたが、32歳を過ぎてダイエット成功して、遊びで50m走ってみたら軽く6.4秒出て、すごい衝撃を受けました。しかも体脂肪をさらに削る余地を残したまま。
体脂肪をゴソっと10㎏以上減らしたので、当たり前と言えば当たり前の結果なんですが、オッサンになって人生最速記録更新とか、良くも悪くもショックでした。
それまでは、よく巷で聞いてたように「スピードは天性、才能」だと思い込んでたので、ずっと生まれつきの鈍足だと思ってたことが、非常に残念に思えたんですよね。
またそれと同時に、基礎的なトレーニング知識を知らないがために、自分の潜在能力の幅に気づかない人が、世間には非常に多いんじゃないかとも思いました。
自分の中で勝手に自分の限界を決めつけて、能力を開花させられない現役選手が、少しでも減ればいいなと思ってます。
フットブレインというテレビ東京系のサッカー番組で、ボカジュニアースのサッカースクールで行われている「手押し」のトレーニング風景が出ていました。
ポールを等間隔(2mくらい)に立てて、ジグザグでかわしていくんですが、真ん中にアルゼンチン人コーチが立って、「俺をしっかり手で押してから通っていけ」と指示。
「日本人はこのプレーが苦手だから、しっかりやるように」みたいなこと言ってましたよ。
練習中はコーチから「しっかり手を使え」というアドバイスが、しきりに飛んでました。
シュートで使う筋肉を具体的に教えてください。
腹筋と前後に開く股関節の柔軟性でしょうね。シュートは上手くタイミングを外せばそんなに強く打たなくても入るらしいです。
私は下半身肥大化を目的にしております。
トレーニングは片足スクワット30❌3セット
次に坂道ダッシュをしています。きつくなるまで、これを一ヶ月くらいやったら、膝の上の筋肉がもっこりとした感じだけの成果しか得られません下半身全体の強化はどうトレーニングしたらよいでしょうか
僕は専門家ではないので上手く言えませんが、下半身は大きく分けて臀部と大腿とひざ下の3つがあると思います。とくめいさんのトレーニングだと大腿しか鍛えられないので臀部も鍛えるといいと思います。やり方は体幹トレーニングやランジが中心になるでしょう。参考に→http://ameblo.jp/fr-04/entry-11810805133.html
わかりました。返信ありがとうございます!
私は中学三年生です。
あともうすぐ高校生です。
私はあまりサッカーが上手ではありません。
それでも、高校ではレギュラーを勝ち取り
高校サッカー選手権で勝ち残りたいです。
生活面、練習面、高校生活では、できるだけサッカーに投資できるようにしたいです。
どのようなことを意識すればいいと思いますか?意見を聞かせてください!!!
そういう記事を前々から書こうと思ってたんです。ちょっと待っててくださいね。基本は授業中に全て終わらせることです。そうすれば試験休みにトレーニングやビデオ研究をする時間を作れますので。
なるほど、わかりました!
記事ができたら教えてください!
私は中学3年生なのに、フォワードで、ボールを収めることができないし、決定力もなければドリブルも下手です。少年時代こんな感じでもプロに入った人はいますか??
それと。できるだけ効率よく努力していきたいです。練習メニューを教えてください!
一人でできるやつでお願いします。
高校生でサッカーやってるものなんですが、今結構迷ってて何に迷ってるかと言うと、最近高岡市さんがサッカーゆるトレーニングっていう本出しましたよね。
あれはどこまで参考にすればいいのでしょうか?それとも無視した方がいいでしょうか?
僕はゆる体操自体は取り入れてます。と言ってもブラジル体操を少し変える程度ですが。他の理論的なことはちょっと度がすぎるかなと思いますよ。自分の感性を信じて合えば取り入れて、合わなければ無視していいと思います。
ありがとうございます。
いつも参考にさせてもらってます。
僕は高校1年生でサッカーをしていますが、
からだの使い方、シュートの時に使う筋肉などがいまいちよくわかりません。
鏡で見たりするのですが、なにが正解なのかわからないです。
どんなトレーニングをするべきか、シュートのうまい選手などを教えてください!
どうもです。シュートは才能です。パスとは違います。全身の運動をエネルギーに変えてうまくボールに伝えるといいらしいです。力は要らないみたいです。僕もうまく出来ないので教えて欲しいです。上手い選手は宇佐美、大久保、ネイマールあたりですかね。イニエスタも、若い頃はシュートめっちゃ下手って言われてましたし。精神的なものも関係ありそうです。頑張ってください。
ありがとうございます!
イニエスタでも、苦手なことはあるんですねー。
やっぱ、努力ですね!
今、股関節の肉離れと医者に診断され上半身を鍛えようと思っています。私の売りはフィジカルなのですがこのままだと大学サッカーに通用しないと思うので何かアドバイスをいただけたらと思います
筋トレなどよろしくお願いします