サーニャの懐・解説でこんなコメントを頂きました。ありがとうございます。
以前、ショートバウンドの腹トラップについての記事を読ませていただいて息子に腹トラップを練習させたことがあります。ですがどうしても逃げ腰になってしまってうまくいきませんでした。基本的に息子は接触プレーも一瞬躊躇してしまって苦手です。こういうメンタル的なものは克服できないのでしょうか?何かいい練習方法があれば教えてください。よろしくおねがいします。
今回はこれに回答いたします。
ショーバンの腹トラを身につけるにはまず、ボールへの恐怖心をなくすことが先決です。ボールがお腹に当たると痛いだろうというネガティブな予測を払しょくすることがスタートです。
それにはボールを変えることがおすすめです。柔らかくてよく弾むボールでまずは挑戦し、技術をみにつけたら本物のサッカーボールで試してみます。
今後掲載する予定ですが、初心者や、小学校低学年向けのトレーニングでは柔らかいボールを使うことをお勧めします。始めからサッカーボールを買い与えるのは、子供にとっては難儀です。重いし、大きいし。まずは柔らかくて軽くてよく弾むボールで、ボールを足で蹴って遠くに飛ばす楽しさを体感させるのが一番でしょう。
オススメはこんなのです
これをつかって、ボールを意のままに操る爽快感を体験させてあげてください。そうすれば、爽快感>恐怖心となって今度は普通のサッカーボールでも積極的に関われるようになれるはずです。
よく弾むボールは必然的にボールを上部から抑えるような動作が必要になりますから、上体をかがめたり、足の裏を使うコントロールが身につくはずです。試してみてください。
次にフィジカルコンタクトへの恐怖心ということですが、これも道具を使います。
これを持って待ち構えるお父さんコーチの脇をドリブルですり抜けるようにしてお子さんに手押しをさせます。時にはクッションを持ってお父さんコーチがタックルに行ってもいいです。それを手押しではねのけさせます。または背中押しでポストプレーの練習にも使えます。
体同士だと肘などがあたって痛い思いをする可能性があります。クッションを挟むことでコンタクトの力の伝わり方を教えることができます。また、あたっても痛くない、大丈夫だとわかると子供の方からぶつかって来るでしょう。本来子供は力を出すことが好きなのです。
好きや楽しいというモチベーションエネルギーを、ちょっと難しいけど頑張ればできそうだという課題に向かわせる方法が、子供にとってはベストです。いろいろ工夫してみてください。
問題解決の方法は問題の種類だけある
アフィリエイト貼りたいからエントリに取り上げたんじゃないんです。この質問は本質をついていて、回答する意義があると思ったからエントリとして取り上げました。つまり、
問題の原因を抽象化するな!具体的な解決策を積み上げることでしか自信は身につかない
これを言いたかったんです。どういういうことかというと、
普通はこうしたがるんです。いくつかの問題が発生したら、原因を一つに特定して、それが悪いと糾弾する。例えば、性格とか癖とか心理面や人間性に関わることがターゲットにされます。そういう会話が世間一般には多いから仕方ないいですけどね。インプット情報を垂れ流してアウトプットしている状況です。しかし、これでははっきり言って分析不足です。分析という行程をサボっています。ふだんよりすこし時間を掛けて分析すれば問題点はなぜ問題なのかがすぐに分かるのにかかわらず。
問題点には問題点特有の原因があり、問題と原因はセットになっていると考えたほうが良いです。あるいは、複数の原因があると考えることもできます。とにかく、原因の個数は問題の個数より多いはずです。逆はありえない。
だとしたら、解決策は問題の数だけありますよね。問題を個別に解決するから解決策なのであって、複数の問題点を一気に解決する魔法の方法なんてありません。
こうやってみるとそれぞれの問題点は互いに関連性がないのかって話になりますが、それを考えるのは全ての解決策が出揃ってからでも遅くはありません。セオリーの抽出は、解決策の中から似通った部分を見つけるところから始まります。
このセオリーを使えば、いろいろなことを深く理解するのに役立ちますし、新たな問題が発生した時にすぐに解決策を導き出すこともできます。時短術、ハック術と言われるようなものです。
また、ひとつひとつの問題に対して解決能力がつけば、それだけ自信を増します。そうすれば様々な他の問題に立ち向う気持ちも生まれますし、より前向きに物事に取り組めます。大事なのは始めに自信をつけさせることであり、それには細かなこだわりや問題解決術の積み上げが大事なのです。
ここまで抽象的な話でしたが、最後に一言。
子供が本気でサッカーをうまくなりたいと思っているなら、大人は全力で取り組まないといけないよね。
分析をサボってたり、一様にメンタルや知性のせいにして思考停止している暇はないんですよ。子供はすぐにおとなになってしまうからね。
ありがとうございます!周りのメンタルが弱いんじゃないかと言う声に惑わされていました。できないには理由があって解決方法もあるはずですよね。子供と一緒になって考え一つ一つ塗りつぷしていきたいと思います。本当なありがとうございました。
日本人最高の選手といえばやはり中田英寿さんだと思うのですが、彼のプレーについて視野の広さからくるパス(崩し)を解説して頂きたいです。暇があればぜひ。
パスの解説は難しいです。要素が多様だからです。特に中田選手の場合、カウンターアタックで広大なスペースを認識しながら、スピードを殺さないパスが求められたので、単純に状況をパターン化して解説するのが難しいです。
参考までに以前、パスについて書いた記事がこちら↓
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/search/label/%E3%83%91%E3%82%B9
現代サッカーにより不可欠になってきている「3人称パス」の記事がこちら↓
http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/2011/01/blog-post_11.html
3人称パスは狭いスペースでも崩せるようにデザインされています。シャビやイニエスタ、エジルが得意としています。中田選手がこれを身に着けていれば、もっと高いレベルで活躍できていたでしょう。
こんにちは。その後、ゴムボールとクッションを使い練習を続けていますと最近のプレーではヘディング、接触プレーへの躊躇が徐々に少なくなってきたように思えます。ありがとうございました。
また質問なのですがA代表の試合でもよく言われていますがシュート意識の低さについてです。息子はFWをやることが多いのですがなかなかシュートを打ちません。そこシュート!って時でもパスを出すことが多いです。チームでもツータッチ限定のミニゲームなどシュート意識を高める練習は行っているようですが、マンツーマンでできるようなシュート意識を高める練習方法等はあるでしょうか?よろしくお願いします。
ありがとうございます。
「ヘディング、接触プレーへの躊躇が徐々に少なくなってきたように思えます」
これ書こうと思っていたんですけど、ゴムボールの導入で一番の効果はヘディングです。特に小学生にヘディングを教える際はやわらかボールを使うのが良くて、始めに正しいフォームを覚えさせるのに最適です。お気づきになられて大変嬉しく思います。
シュート意識はシュートパターンの多さに寄って決まります。ですからパターンをたくさん持たせることです。一番いいのはゴールを使って練習することです。1対1からのシュート練習を繰り返しましょう。いろいろな角度から左右に抜くパターン、抜かずに打つパターン、ちょっとずらして打つパターンなど、アイディアをたくさん出していき、その中で得意なパターンを徹底的にやるといいと思います。
股抜きシュートなどは面白いのでやってみるといいと思います、
その後、1vs1でのシュート練習を続けたところ積極的にシュートを打つ場面が多くなってきたように見えてきました。ありがとうございます。
また質問なのですが息子はボールを奪うのが得意ではありません。うまい子を見るとボールと相手の間に体を入れて奪っていますが、息子は体をなかなか入れれず併走しているだけになってしまいます。
またボールも簡単に奪われてしまいます。手押しの記事を見て1vs1をしながら教えてみたのですがいざとなると実行できないでいます。
1vs1で練習している時はダブルダッチ、マシューズフェイントなど出せることがあるのですが試合となると全く出せないでいます。
よくオフザボールという言葉を耳にしますが周りを見るコツなどあれば教えてください。
複数質問になり申し訳ございません。無理のない範囲で結構ですのでご回答いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
根本的には、息子さんがどんなプレーをしたいかだと思います。例えばボールを奪うにはボールホルダーが何をしたいか察知する能力が必要ですし、それには普段からよく観察してどんなプレーパターンが有るか認識することが不可欠です。縦に突破したいのか横パスを狙っているのかわからなければボールを奪うことはできません。普段からよくサッカーを観戦して、サッカーで起こりやすいパターンを把握することが大事です。
silky skillさん、ありがとうございます。
そうですね。結局は自分で考えるしかないんですよね。
最新記事見ました。「結局どうすればうまくなれるかという問の答えはそれぞれが自分で探し出すしかない」その通りだと思います。むしろいろいろ口をだしすぎて成長の妨げにもなっている気もします。これこらは何もしないと言うのも僕的には無理なので走り込み、体幹トレーニングなどフィジカル向上の為に手伝っていきたいと思います。本当は黙って見守るのが一番良いのでしょうが…(笑)