凄いエントリが来たのでご紹介。とんとんさんより
【Impregnable】クロップ・リバプールの4-3-3守備戦術の分析 サッカー戦術分析 鳥の眼
リバプールの前プレが外切りでセンターフォワードが奪いに行かないという斬新さ。これは442ゾーンディフェンスでサイドに追い込んでから縦切りで中に誘い込むのと似ていますが、それを最前線からやっちゃおうというのが凄いですね。最近はこういうチームが多いみたいですが。
ポイントは奪いに行ってないのに前プレという点ですかね。前プレというと育成の鉄板戦術で、激しく寄せることで相手を慌てさせて奪ってカウンターですね。能力差がそのまま結果に反映されるので、選手を囲ったチームが勝つという、安定した生態系の維持に一役買っています。
そこで提唱したいのがゾーンディフェンス。弱者が強者に勝つ道です。
そんな話に似てるのが下の
素晴らしい記事群なので是非ご一読を。
バスケをサッカーに置き換えるには抽象度を上げる必要があります。
ここでいうディナイとは、ボール保持者とマーク対象の間に入ってパスを入れさせないマーク守備の方法を指しますが、実際にはマーク対象に密着するように激しく寄せることでボール保持者にパスを出す意欲を失わせることにあると思います。そしてカットして速攻。強者が大量得点で勝つパターンです。
サッカーで言うところの前プレに似てますね。
前プレとは前からのプレッシング。
前プレは突き詰めると走力と身体能力です。限界が見えやすいので勝てなくなり、あるいは勝てても楽しくなくなり、サッカーから離れていく、そんな文化圏に僕らはいます。
ディナイ不要論は
- 奪いに行かない
- 外を切る
- 中に追い込むの
- 味方と協力して守る
- 相手の悪いスペーシングを活かす
ところがポイントです。あくまで僕の解釈ですが。
相手の攻撃のスペーシングが良ければ崩されてしまいますが、スペーシングがいいチームなんて滅多にいないので有効になります。
サッカーでもスペーシングがいいチームなんて滅多にありません。
だからこそ、ゾーンディフェンスをやると相手は混乱します。
リバプールはそこを1つレベルアップして、選択肢を絞りながら(ゾーンあるいはラインディフェンスの意識で)前プレしてます。
ポイントは奪いに行かないで、ボール保持者をどんどん迷わすということでしょうか。高校のイケイケドンドンサッカーとは全く異なるものです。
ゾーンディフェンスで待ち構えるチームを崩す方法はかなり見つかってきてますから、今度はゾーンディフェンスのまま前から行こうというわけですね。
次のステージとしてはそれをいなすスペーシング攻撃と、中盤・ディフェンスラインでのバックドアになるでしょうか。
良いエントリありがとうございました。