アントラーズの勇姿に励まされ、小学生の上達速度に驚かされ、高校生の成熟度に日本の明るい未来を感じた今年の年越しでした。確実に言えるのは、日本代表が勝てなくてもJがアジアで勝てなくても、日本の何処かで日日の努力を続けている人がいるし、それはサッカーに限らずいろんな分野のことであるだろうし、そうやって気づかぬ内に世界は進歩しているんだなぁということです。
今日はリケルメのプレーです。クラシックを掘り起こすことができるのは、僕の役割だと思うのでやっていきます。いかに画像が荒くともね。ペレ特集とかも時間出来ればやりたいですね。ペレはやばいですよ。本当に。伝説の選手がなぜ伝説の選手となれたのかを知ることは、サッカーを深く知るための道だといえます。
では今回のネタをどん!
ではコマ割りで解説です。
右方向へ攻めているシーンです。矢印方向からパスが来て、右足で受けます。
白い丸がボールです。リケルメの体の正面、ゴールを向いて左側から敵が来ます。
右足に吸い付けるように止めます。
左足を踏み込んで右の懐を作ります。
左半身で敵をブロックして懐深い位置にボールを置きます。両足で三角形を形成しています。トラップしてからすぐに懐にボールを入れるプレーを「トラップ懐」と呼んでいます。こうすることでDFはボールを奪うことが難しくなります。
クスドリの体勢で相手を見て十分に引き付けます。脇の下から相手の足を見ています。
左腕・左肩を上手く使って相手を牽制します
相手が滑ってくるのを予測してボールを前へ押し出します。
抜け出します。
二人目のDFが右後方から追いかけてくるので、リケルメは左へスワーブを描いてドリブルします。
DFはリケルメの前へ回り込もうとしてさらに前へ出ます。
マシューズの要領でリズム変化から逆を取ります。
このアウトのタッチを急角度に変化することでDFの足が届かない位置にボールを置きます。
スラロームで前進し、
3人目のDFに対して懐の踏み込み(三角形の形成)から
アウト逃げを決めます。多分リケルメはこのアウト逃げが好きなのか、かなり得意な形としています。
4人目のDFが寄せてくるので、足裏で引いていなします。
引いたらインサイドで押し出して
二人目のDFが右から寄せてくるのでどうしたかというと
得意の蹴り足ブロックで相手の足をはじきとばし、
姿勢を崩しながらダブルタッチ気味に抜け出します。
四人目のDFを左の手押しで牽制し、右アウトで逃げます。
五人目のDFに寄せられる前にバックパス。
神がかったスキルで脅威のボールキープを披露したリケルメですが、結局ボールは後方に下げられるという、またもや牧歌的なプレー紹介でした。
このようにひとつひとつの実践的なスキルを連続して発揮できるとボールキープ力は向上します。このスキルをチームにとって役に立つように使えるかどうかでプレーヤーの真価は決まります。