・ドリブルが上手くなりたい
・サッカーの本をたくさん読んだが、どれが役に立つテクニックなのかわからない
・メッシのドリブルはフェイントを使っていないのになんで抜けるの?
・イニエスタはどうしてボールを取られないのか知りたい
・1対1に絶対の自信を持ちたい
・正対して浮きを使っても相手が足を出してこないので抜けない
・ドリブルで絶対に抜ける技を知りたい
これらの疑問に答えられるのは懐ドリブルを解説できるfootballhack.jpだけです。多くのドリブラーが必ず使う技を集約し、わかりやすく解説することで、初心者にもドリブルのコツが掴めるように工夫しました。まずは下の動画を見てください。
これは正対(蹴球計画参照)状態から仕掛けのドリブルでDFを抜くときのパターンを整理した動画です。イメージとしては逆足サイド(右利きが左サイド)でドリブルで仕掛けていくところです。僕はドリブラーではないので、速さ・ダイナミックさ共に実戦では通用しないレベルのデモンストレーションにとどまっていますが、これらの技は社会人草サッカーからヨーロッパリーグまでの幅広いカテゴリーで普遍的に見られるドリブルの型です。
では実際にトッププロがやるとどうなるか御覧ください。
アザール
長友
メッシ
1対1で勝てることは戦術的に大きな意味を持ってきます。WGならそのサイドにボールを集めることで確実に複数回のチャンスを生み出すことが約束されますし、FWならPKゲットやカウンターの脅威を相手に与えることができます。これらの要素は試合の趨勢に大きな影響を与えることから、1対1で勝てる選手を「ポイントゲッター」と呼びます。
ポイントゲッターはピッチ各所で活躍できるので相手も警戒してマークを厳しくつけてきます。そうなった場合、マークを逆手に取ってポジションチェンジしたり囮に使ったりして他の空いてる味方を有効に使う戦術が活きてきます。このように、ポイントゲッターがいるかいないかではチームの取れる戦術の幅が大きく変わってくるのです。
ここで大事なのはやはり1対1で確実に勝てる手段を持つことです。懐ドリブルはそれを可能にします。同じ予備動作から2〜4パターンに変化できるので、守備側はこれを原理的に止めるすべを持ちません。ドリブラーはスピードと瞬間視と反応速度を高めることで守備者の対応の裏をかき、常に一枚上手を取ることができるようになります。もちろん、先天的な才能がそれを可能にすることは言うまでもありませんが。
日本サッカーの問題は勝負すべきところで横を向いたり後ろに下げたりしてしまう、1対1の消極性にあります。このことは蹴球計画の2006ドイツワールドカップ日本代表レポート(今はリンク切れ?)に詳しく記されており、その結論として正対とスラロームという2大セオリーが誕生したのです。
しかし、実際問題、正対したからといって必ずDFを抜けるということではありません。それは試合を通じて多くの人が実感するところでしょう。僕がここで提唱する懐ドリブルは正対を前提にさらにその上に、相手を一歩出し抜くための姿勢とボールの置きどころについて提案しています。
先に動けば先手をとれる、というパターンが大事です。日本のサッカー指導者の中には、「ドリブルは相手の重心を見抜いて逆をつくのがセオリーだ」という先行イメージにとらわれている人が多いです。しかし、相手を見ることを優先すると”居着い”てしまいます(ボール、ボール保持者、守備者が静止し、完全にボール保持者と守備者が同調してしまうこと)。これはなるべく避けたい現象です。こどもたちは「相手を見る」ことを優先するあまり、自ら動き出すことに対して躊躇する気持ちが生まれ、ますますドツボにはまります。こんなとき指導者は懐からのパターンを幾つか教え、ドリブルで「仕掛けながら見る」ことを助長しなければなりません。
正対という戦術的観念に加えて、実際の身体操作法まで話を進めることが出来ました。ここまでセオリーが固まってきたのならあとはみなさんの実戦での応用次第です。懐という考え方から出発して経験を通してたくさんのフィードバックを得てください。
方法論が正しければ、相手に脅威を与えることができます。
抜きにいく怖さ、パスで崩す怖さ、これらは懐ドリブルの理解がなければ達成されません。まずは正しい型を学習しそこから各々の得意パターンの派生を考えてみてください。
それぞれのパターンの詳しい解説はまた後日やります。とりあえず実演動画見て、トッププロのプレー集を見て実際にどうやって活かされているか理解してもらって、あとは読者のみなさんが自分自身の体で試してみてください。
ドリブルは「才能」のひとことに片付けられてしまうプレーの一つですが、よく分析するとトップレベルのドリブラーがよく使う一連のパターンがあることがわかってきました。それらを演繹的に分解しながら原理を取り出せば、小さい子供から社会人選手まで教えることができるセオリーを取り出せるのではないでしょうか?日本のドリブラー教育はまさに無法地帯でした。使えるドリブル、使えないドリブルを定義し直すことで、ドリブルの方法論を整理し、だれでも上達可能な道筋を示し、その中でエリートを選りすぐることができます。
何事も上達には正しいアプローチが必要です。英語ならリスニングとか将棋なら詰将棋とか、王道は地味でつまらない作業かもしれません。懐ドリブルもシンプル過ぎて面白みがないと感じる人もいると思います。しかし、難解で奇抜な理論は、人々の注目を一定期間集めるだけで、多くの場合間違っています。カオスをシンプルにまとめる過程こそ、人間が示せる叡智のあり方だと僕は信じています。
日本サッカー界ではこれまで知見の積み上げや共有をする人物や集団がなく、個人個人が身勝手に「自分の理論」を撒き散らすだけだったため、上達の道筋を示せる人がいませんでした。今はインターネットも普及し、様々な情報を収集し整理できる時代です。みなさんもいろんな人の意見を参考にサッカー上達のための工夫を凝らしてみてください。
本当にためになります。手押しと懐を理解してからキープ力が段違いになりました。
ありがとうございます。恐れ入りますが、他の閲覧者の参考になるかと思いますので、ニコさんの競技レベルとカテゴリーをざっくりでいいので教えて下さいますか?
高1でサッカーを初めて、このサイトを参考にながら2歩一触、手押し、懐などの技術を習得しました。ちなみに部活は非加入です。
現在高3で、自分の高校(といってもそこまでレベルは高くないですが)のサッカー部以上にドリブル技術はうまくなりました。
長文失礼しました。
ニ歩一触、手押し、懐、うちの小学生の子のバイブルです。でも、守備が腰が高くダメダメです。足先で取にいき、簡単にかわされてます。守備編も是非、よろしくお願いいたします!
さるさん
DF編も演る予定です。ちょっと待っててください
素人さん
自身を持つにはまずは人並みの生活をできるようになることを目指しましょう。
ドリブル時の重心について、どうお考えですか。
私は、息子のドリブルの成長のため、様々な動画を見て、重心の位置について考えています。
蹴球計画さんの正対時の「浮き」は重心を修整する、調整する時に有効だと思っています。
抜き去る時に、支持足が重心位置にあると、抜き去るスピード、方向転換のしやすさ、があると思うようになりました。
Tさん
アウトの切り返しの時、重心を体の外に置いて、傾きを使って急激にターンできるようになれば立派なドリブラーになれます。バイクのコーナリング時のリーンインです。
浮きはすぐに足を出すためのステップ変化です。浮きを使いこなせると速くなります。
一流ドリブラーは蹴り足に重心を置きます。この感覚はガチでうまい人しか知りません。僕は持ちあわせてません。コツはボールを踏んでその足で加速することです。
当面はボール踏みタッチを練習させると良いのではないでしょうか?
返信ありがとうございます。
小学校時代の息子の映像で私なりの「重心を踏む」動画を作ってみました。良かったら見てください。
「浮き」の動画も作りたいのですが、ごちゃごちゃした中でのプレーが多くなかなかいいいのがありません。
すみません。URL忘れました。
ドリブル。抜きと重心の関係
正直僕の手に負えないほど上手いです。トレセンはどこまでいけましたか?相手のレベルがわからないですが小学生でこれなら、高校は県内強豪二年次レギュラー確定でしょう。大学はフィジカル伸びて強い意思があれば関東リーグ一軍までは行くでしょう。
しかし、上手いですね。クスドリ縦突破、懐スラロームからのクライフとくるくるターンからの攻撃方向チェンジも身につけたら、どのチームでも重宝されるでしょう。足が速くなさそうなのでドリブラーは諦めて、エジルやイスコタイプのゲームメイカーを目指した方が良さそうです。
コメントありがとうございます。
目立つように画面がページに出てしまうようになって申し訳ありません。
これは私の本意ではなかったんです。
動画は、5年時と4年時のものから集めました。最初2つの場面の相手はJ下部チームでゆ強い相手でした。黒・黄のチームは東京都の地区代表になるようなチームです。
息子は、今、中学1年で、受験のため6年時1年サッカーをやめていました。
トレセンなどの経験はありません。
通う学校も強豪校ではありませんが、また、先輩に県トレまでいている子がいるので、彼のがんばりがすべてを決めるでしょう。息子はクラブに入ってすぐ2年チームのレギュラーになりました。
現時点で身長が165cmを越え、これから大きくなりそうなのと、7秒前半の50mのタイムが出たので、高校時代は短距離も期待できそうです。
以前に、裏・表のパスを覚えたらいいとアドバイスをもらっていました。
今その意識づけをしているところです。
彼の適性ポジションはボランチだと思いますが、彼は左SHなどでもっと攻撃に絡みたい気持ちがあるようです。
ありがとうございました。
お礼を、
ありがとうございます。
懐を学ばせていただき。
小学生の息子に伝え、
動画も見せました。
コンバートがあり、
前、真ん中、後ろを、
行ったりきたりです。
先日大きな大会で、
銅メダル獲得。
もう少しで全国が、、、
大会行く前に、
サイドバックの練習で、
発明したそうです。
懐派は、縦を狙ってくるのがわかってるから、
フルスイングでボールにいって、
当たればそれも良し、
だけど、これはおとりで、
ギュンとターンして身体を入れて、
背中当てちゃうのさ。
攻めで使えと見せていたのに、
守りの対応に使ったようです。
小柄ながら、
ほとんどやられず、
対応しきれていました。
前のブログから楽しみに見ています。
高校1年でポゼッションサッカーをやっていて、そこでサイドバックをしています。サイドバックに必要な能力などアドバイスなどをもらえないでしょうか?
新チームで今同期の子にポジションをとられています。その子は元はアンカーの選手で足下はあるけどスピードがありません。出来るだけ早く奪い返したいのでお願いします。
やまちゃんさん
日本人にとって理想のサイドバックはフィリップ・ラームです。→http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/2013/08/phillip-lahm-analysis.html
テクニカルな部分はこれを参考にした上で、長友を目指すのがいいです。
サイドバックは基本的にフィジカルなポジションです。身長は求められないものの、キック力とロングスプリントのインターバル力が求められます。またFWが2番目にコンバートされやすいポジションであることから(一番目はCB)頭脳よりフィジカルが重視される慣例があります。
しかし現代サッカーではサイドバックにインテリジェンスが求められるようになりました。どのチームもセンターラインには当然のように能力が高い選手を揃えてくるので、サイドにクオリティの高い選手を置けるチームは優位に立つことが出来ます。SBはビルドアップの起点になり、サイド攻撃の主役になり、またDFライン管理で重役を担います。サイドバックにはサイドバック特有のインテリジェンスや身体的特徴が求められ、前時代のように「チーム内で一番下手な奴がやるポジション」ではなくなってきています。
僕は個人的には育成年代ではサイドバックの才能がある選手はチーム内で一番うまくてもサイドバックをやらせるべきだと思います。その選手を真中で使ったほうが勝てるかもしれないけど、それでも未来を切り開くためにはサイドをやらせるべきです。
サイドバックに求められるインテリジェンスは前述のフィリップ・ラームの記事に加えて、
4-4-2 ゾーンディフェンスの理解があります。キンドル本があります。また組み立てでは旧footballhackで紹介したつなぎ論http://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/search/label/%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8E%E8%AB%96が役に立ちます。ボールを持てば基本的に自分がハブの中心でいられるので、落ち着いた組み立てが必要です。
フィジカルではスプリント、スプリントの持続力、スプリントの繰り返し、回復力、キック力、アジリティ、1対1の強さ、などです。ヘディングがあればなおよし、高さがなくても競り合いの駆け引きができれば合格です。
メンタルでは素直さ、従順さ、向上心、犠牲心、使われる側に立っても何度でもあきらめずに走る忍耐力、などが必要です。どちらかというとおとなしい性格が向いています。あと1対1が多いので負けず嫌いは必要です。
ライバルは足元の上手いボランチタイプということで、違いを出すにはフィジカル面かクロスでしょう。監督は上手いやつを上から並べて11人揃えれば一番強いとか思ってそうなので、サッカーはそうではないんだ、ポジションの特性を理解して適所に適役を配置したほうが強いチームができるんだ、という気持ちで見返してやってください。もちろん、ライバルから戦術眼を盗むのも怠らずに。
また何かあったらコメントください。
コメントありがとうごさいます。
まだ聞きたいことがあって僕は1体1のオフェンスが得意です。しかし僕のドリブルは基本右のインで持って相手の重心を動かして抜くドリブルです。自主練習の時は左サイドで持ってするイメージなのですが、僕は右サイドバックなのでどうしたらこのドリブルを右サイドでもできるようになりますか?無理やり右のインで持つべきでしょうか?それとも左足でのドリブルを練習するべきでしょうか?
もうひとつ僕はビルドアップが得意ではありません。低い位置でボールをもらった時に前を向いてプレーすることが出来ません。相手が強い時、プレッシャーが早い時などの時は全然前を向いてプレー出来ません。どうすればいいですか?
またそれ以外にも良い練習があれば教えてもらえませんか?
木こりさん
教えをその通りにやることに固執する人は伸びません。息子さんは懐のセオリーを守備に応用したということで、その方法は僕も思いついたことのないことなので、素晴らしい発明だと思います。教わったことを自分の頭と体で解釈して自分流にアレンジして力を発揮するという能力は、カテゴリーが上がるにつれ重要性を増していきます。これが自分で考える力なのです。
その辺のことを近々ブログにアップしてみたいと思います。
貴重なお話、ありがとうございます。
やまちゃんさん
順足サイド(右利き右サイド)でのドリブルは悩むところですよね。基本は利き足でプレーするのがベターです。中には逆足に持ち替える選手もいます。(家長昭博、長友)しかしそれはオススメはしません。逆足でのドリブルは極めるのは難しいし、懐を左右で置き換える間に大きな隙が生まれるからです。
順足サイドでは利き足でボールを推し進めながらアウトで縦突破します。マシューズを使ってみてください。また、ついてこられたら手押しか懐(クスドリ)で引き離します。縦をケアされたらインサイドで内側にカット・インします。このへんはラームや酒井宏樹、ヘスス・ナバスが上手いので参考にしてください。
ビルドアップの向上は総合的な改善が求められるので、これをやればいいというシンプルな回答は出来ません。とりあえず、蹴球計画の「正対と組み立て」を読んでから、スキップパスhttp://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/2011/06/blog-post_14.htmlとコントロールhttp://silkyskills4beautifulfootball.blogspot.jp/2013/08/first-touch-football.htmlを参考に考えてみてください。
本当に何度も何度もありがとうごさいます。
参考になりました。
これからも困ったことがあればよろしくお願いします。
あと一つお聞きしたいのですがサイドバックの事であまりボールが来ないのですがシステムは4-3-3です。どういう風にしたらボールをもっと受けれるのか、どう工夫したらビルドアップの起点になれるのかアドバイスをもらえないでしょうか?コーチに言われたのは逆サイドにボールがある時にアンカーのちょっと横までポジショニングしろと言われました。基本試合ではポゼッションはいつも上回っていると思います。ですが崩して得点がなかなか取れないので僕が得点に絡めるようになるにはどうすればいいでしょうか?
ちなみに今日は試合でカウンターから右でフリーでもらい、クロスを上げてアシストする事が出来ました。このクロスがだいたい僕のアシストパターンです。スルーパスとかはあまりないですね笑
やまちゃんさん
押し込んでいる時の逆サイドのサイドバックは中央を埋めておくと、クリアボールを拾いやすくなります。クリアボールが落ちやすいゾーンをトレーラーゾーンといいます。ぴっちの横幅は一人より2人でカバーしたほうがいいのです。2バックでワントップを見てあとは中盤を埋めろ、多分、監督の言う意味はそういう意味です。
ビルドアップは相手のプレスの形とのじゃんけんです。サイドバックは相手のFWとサイドハーフん位置を見て空いているところにポジションどりするといいです。
パスを呼ぶには信頼を得ることです。あいつに渡せば運んでくれるって思われることが大事dせう。実績つみましょう。
崩しではインナーラップが効きます。直接ゴールにカラメルし意外性があります。試してみてください。
本当にありがとうございます!
まずパスをもらえるようにチームメートに信頼されるような選手になりたいです!
また困った時は助けて下さい!
応援してます!
これからも更新よろしくお願いします!
まだ見始めたばかりなのですが、物凄く勉強になります。自分はステップを踏んで相手の逆をとるのが得意だったんですが、もうほとんどかわせているのにそこから先にどうやって入って行けば良いか分からなかったのですが、このサイトのおかげで完璧に相手に後ろに入り込めるようなドリブルもできるようになってきました。これからも投稿期待しています