セレッソ大阪U-12のみなさん、全少優勝おめでとうございます。そして今週からはじまるジュニアサッカーワールドチャレンジ頑張ってください。是非ミランをボコボコにのしてやってください。そこで今回全少MVPの少年から懐について学びます。
僕がベスト8から見たところ、懐を使い始めている選手は各チーム一人いるかいないかで、ちゃんと意識して使えてるっぽい選手はセレッソの彼とレイソルのトップと右サイドハーフくらいなものでした。懐は基本4種類あるんでそれをマスターすることが第一で、次に使い分けや応用があります。1つは使えてる選手は結構いるんですが、2つ以上を使い分けてる選手はごくわずかでした。とりあえず縦突破の時はクスドリ使うことだけは徹底して欲しいですね。
それでは中でも光ったプレーを2つ紹介します。
懐ドリブルでタメを作るプレー
トラップから前向いて、敵と正対。右に加速する体勢から左足を一歩前へ踏み込む(懐姿勢)。
アウトで右横に逃げながら縦パスのフェイクから中へ切り返す。この時点でかなりのタメを作ることに成功している。
味方が追い越してできたスペースを利用してカットイン。これで球離れが早ければ完璧。しかし、味方もこのドリブルへのフォローが遅い。予測力が足りないからだ。彼の技術に対して味方の戦術眼が追い付いていない。センターサークル付近で左サイドへ平行に叩けたら満点だった。縦ドリブルからの真横パスのセオリーを使おう。
懐トラップから得点
左の懐(左利きの懐位置)を使っている。懐トラップの原則はボールを体の前を通過させて奥の足でトラップすることである。重心より左でボールタッチすれば相手は当然左を警戒する。ボールの位置がDFにとっては一番大事だからだ。彼はそれを上手く使って相手を騙して転ばせることに成功した。スピードに乗った中から上手くシュート体勢に持ち込んだ。100点。
どうですか?小学生離れしているでしょう。彼は体格が大きいのでシュート力もあるし走力も高いんです。だから、簡単に活躍できているという意見はまっとうですが、上手さも持ち合わせています。しかし、今後活躍を期待するのは時期尚早です。体格に優れた子は壁に当たると精神的に結構来るものがあるので注意が必要です。この試合でも身体を活かしたボール奪取や、こねてから敵に突っ込んでルーズボールをまた身体で拾うプレーなど、甘さが顕在化してこないプレーがありました。今後いかに判断力や駆け引きを養えるかが大事になってきます。良い指導者とのめぐり合わせが大事になるでしょう。
現状日本トップレベルであることは間違いないので、同世代の息子を持つ方や少年自身は大いに参考にすべきでしょう。
この記事とは直接関係はないのですが、一試合のうちに数回相手サイドをぶち抜くと必ずその後ろにカバーがついてしまい、そうしたら一気に抜けなくなってしまうのですがどうすればいいでしょうか?
1そこをさらにぶち抜く
2ひきつけて内側にパス(ワンツーなど)
3ニアゾーンを狙ったコンビネーションでSBと協力する
4カットインからシュート、ワンツー
5アーリークロス
日本人ならだいたい2以下に活路を見出すんですが、平凡でありたくないなら1を目指すべきです。一対他の正対と懐(軸足裏通しとくるくるターン)を駆使すれば不可能ではないです。
よくドリブルの練習をするんですが、スペースが狭い状態でカバーがいると言う想定のドリブル練習で、なかなか抜けません。
軸足の二度つきや2ステップでカットインすると二人目が抜けなくてどうしても後ろを向いてしまいます。
カットインもう一回アウトなら抜けるのですが、グリッドが狭いので抜けません・・・
懐でたてに抜けたらまだいけるときがあるのですが、それだけでは1パターンなので相手に対策を採られてしまいます。
どうしたらいいでしょうか。
狭いスペースの後ろには広いスペースがあるのがサッカーの実際の状況です。狭い中だけで練習するのは悪習を身につける恐れがあるので、グリッドサイズを拡大するようにコーチに提案してみたらどうでしょうか?提案や相談や議論が練習の質を高めます。是非、コミュニケーション力や発言力の向上も意識してください。これもひとつのサッカー上達法です。
2人抜きは連続正対を使うとうまくいきます。また、懐や手押しで1人目をブロックしてからカバーリングの奴をスピードで抜いていくと抜きやすいです。DFは接触が起きてボールが取れそうだなと感じると簡単に油断する癖があるからです。このへんは一度動画をまとめてもいいところですが、時間あればやります。
ひとまず昔の動画から→http://youtu.be/SMfCw6wUxAU
ありがとうございます。コーチに提案するという発想はなかったです。是非、やってみたいと思います。
連続正対も動画のように1人目を抜く前に2人目に正対するということはやっていなかったので今度やってみたいです。手押しと懐も上手く使います。
あと、キャプテンがでかくて手押しつかって懐めちゃくちゃ上手いんですが、どうしたら取れますか?一応背中につけたらまたの間から足を出して突っつけるんですけどその後普通にボール拾われて取れません、、、
懐は普通のドリブルには使わず相手に近づいたときや接触してるときにつかう、ということで良いですか?
単純にグリッドを大きくするか、狭いグリッドの外に大きいグリッドを繋げて2つのグリッドの中で狭い地域から広いスペースへ飛び出すイメージを付けてもいいかと思います。その辺はコーチと要相談。
キャプテンには数の論理で攻めましょう。つまり、一人がつついてもう一人が取る。囲むということです。そうすればキャプテンも困るわけだし彼なりに新たに対策を練る必要が出るでしょう。
独力で挑むには、マスチェラーノをお手本にしましょう。まず基本はアジリティ・スピードで絶対負けないことです。近づけば手押し懐で跳ね返されるわけですから接触しないギリギリまで近づいてじっくり待ちましょう。キャプテンがコントロールを乱した隙にスライでクリアしましょう。http://youtu.be/Ld_7xgt75MA
あとは「Kタックル」という技があります。一度足を軽く削ってからボールにアタックするという技です。切り返しを無効化してからボールを刈り取るので上手く行けば確実に取れます。ただ止まってないと出来ないのと、かなり接近するので失敗すれば確実に抜かれます。http://youtu.be/XLZxQxCFWIY?t=11m48s 原理的にはこういうことです。ファールにはなりやすいですがスタンディングならバレません。
前コメントの例はこれです→http://youtu.be/Nb0L57GBuuw?t=1m
ありがとうございます。マスチェラーノのスライディングすごいですね。参考にします。
たしかに囲えば取れるかもしれません。やってみます。
Kタックルは目から鱗でした!
たしかにこれを極めればほとんど取れるかもしれません!練習します。
答えていただき本当にありがとうございます。
スタメン取れるよう頑張ります!
全日小シリーズ学ばせていただきました。
少しご意見を、聴かせて下さい。
息子、小学生。
所属チームが、つなぎを重視するチーム。
キーパーからも、つなぐし。
DFがビルドアップ時に、
大きく蹴ることは、ありません。
しっかりと、二列目のボランチに当てます。
地区トレセンも、昨年は同じく、つなぐサッカーでした。
所属チームは、練習のかいもあり、
つなぎで、崩しがはま、
地区で優勝して、県大会に秋に出ます。
しかし、
地区トレセンで干され気味なのが、
わかり久々に観戦。
なんと、
担当コーチが変わり、
まさかの蹴るサッカーへ、、、。
ビルドアップは、センターバックから、
サイドバックへ。そこからいきなりトップに当てろの指示。
間延びで、行ったトップは、
逆のトップか、二列目に当てろと。
書くと聞こえはいいですが、
只々ゲリラ戦。
カウンターのみに驚き。
昨年はつなぎで、
コンパクト、素晴らしい崩しが、
何度もありました。
子供達も笑ってました。
今年は、
シーンとしているのです、、、。
大きく蹴り出すサッカーに、
未来はあるのでしょうか?
散々昨年言われていた、
ギャップに顔だせは、
皆無。
全国大会も、
ご指摘の通り、
蹴るサッカーが多かったようで、
勝つためには、必要なのでしょうか?
お時間のある時、
ご意見頂ければ、
ありがたいです。
両方必要です。蹴るサッカーもつなぐサッカーも。スタイルの差であって優劣はありません。そこでどちらのスタイルでも活躍できるようにスキルを身につけておく必要があります。
蹴るサッカーならDFはフィード力だし、FWなら体を張るプレーです。MFはこぼれ球を確実にマイボールにするスキルが必要です。フィジカルの強さを前提としたフィジカルコンタクトのスキルが求められます。現状、体の小さい子でも工夫次第で競り合いに勝つことが出来ます。柏レイソルU-12のセンターフォワードの子はそのへんが非常にうまかったです。
蹴るサッカーの中でもルーズボールを拾ってさばいてそこからチャンスメイキングできれば十分に違いを生み出せます。そういった選手は重宝されます。エジルなんか見るとそういう境遇で育ったのかなと感じます。動き回るプレースタイルの中で、体の捌きがうまくボールキープ力があり、一発のキラーパスで試合を決められる、そういうモデル選手を提示してあげるのが、現状できる最大限のアドバイスではないでしょうか?
良くも悪くも指導者に好かれないことにはサッカーの上のステージに立つことはできませんから。
とりあえず、蹴るサッカーが悪、つなぐサッカーが善といった固定観念は捨てる必要があります。
つなげる時にボールを捨てているのか、繋げない時に無理に足元狙ってパスカットされるのか、それなら蹴って相手のラインを下げさせたほうがいいのか、そういう判断を指導者が選手に求めているかどうかが一番大事です。
バルサでも前プレがキツければ簡単に蹴ることもありますし、チェルシーでもメンツが揃えばパスサッカーに転じることもあります。全ては対戦相手との相対性。ラインの高さとかプレスのきつや味方のスキルの高さなどが判断要素です。
つなぐのが楽しいからつなぐのではなく、勝つために工夫することが楽しい、そう感じてもらえるようになれば最高ですが。
なるほど。
さすが、的確です。
状況ありきですね。
確かに、当てちゃう現象は、
起きていました。
無理なら裏に、
フィードね。
そうですね、
相手の弱いトコをツク。
所属チームでも、
そこをツイてくる、
対戦相手多い気がしました。
善も悪もない。
表、裏。
右と左。
白と黒でなくグレーもあるよな、
感じで行こうと思います。
ありがとうございました。
また、ひとつ学ばせて頂きました。
エジルね。
トルコ金網グランド育ちの、
映像観たことあります。
いつも、
更新楽しみにしてます。
ありがとう。