リケルメ全プレー解説10

今回はこのプレー! かなり画質は悪いですが、ボカ時代のプレーですね。左サイドを縦突破してからカットインからのアーリークロスでアシストです。ここでのポイントは2つあります。「壁ドリブル」と「スキップパス」です。「壁ドリブル

リケルメ全プレー解説9

今回はこのプレー。 4人のDFを転ばせながら誰ひとりとしてボールに触らせないという神のようなプレーに隠れている技術を取り出してみましょう。 まず、懐トラップから始まります。前の部分がわからないので、推測に成りますがおそら

リケルメ全プレー解説8

久しぶりですがリケルメ解説続きをやります。 今回はこのプレー。どん!! バイタルで受けてからワン・ツーしてゴールを決めるシーンです。ボカ時代のプレーですね。では、静止画で説明していきます。 白矢印からパスを受けると、赤矢

リケルメ全プレー解説7

リケルメのプレーって見ていて飽きないですね。ボールを守る技術、ball-retentionスキルが半端なく高いです。ボールを相手から守るために体のいろんな部位を使っているからなし得ることが出来ます。しかも、相手の動きをよ

リケルメ全プレー解説6

アントラーズの勇姿に励まされ、小学生の上達速度に驚かされ、高校生の成熟度に日本の明るい未来を感じた今年の年越しでした。確実に言えるのは、日本代表が勝てなくてもJがアジアで勝てなくても、日本の何処かで日日の努力を続けている

リケルメ全プレー解説5

今日はこんなプレーです。 真の技術で相手をなめる、いかにもリケルメらしいプレーですね。ここで使われている技術を解説します。 まずは懐トラップ。軸足側に転がします。 軸足でボールを隠しているので安心して相手を観ます。 正し

リケルメ全プレー解説4

久しぶりにテレビでJリーグを見たら、もっと上手なプレーを見たいなぁと単純に思ったので、上手いプレーとはどういうプレーなのか具体例を上げて解説したいと思います。 今回もお題はリケルメです。 では参考プレーをどうぞ。 やはり

リケルメ全プレー解説3 

”Z世代”という言葉をご存知ですか? 日本では1980〜1990年代生まれをゆとり世代と称して、マナーや根性がなってない世代感を嘲笑する空気がありますが、アメリカではこの世代を”ミレニアル世代”といって次世代を担う期待の

リケルメ全プレー解説2

こんばんは。リケルメ解説続きます。マタドールターンとか言って昔紹介した中盤選手用の旋回するドリブルがありますが、あれもただ回ればいいってもんじゃないってことをリケルメは見せてくれてます。そして最後に出て来た魔法の足、今回

リケルメ全プレー解説1

リケルメのプレーを見ていたら本当に凄い技術ばかりを使っていたので解説します。日本の育成に確実に役に立つなと思いました。 というかミレニアル世代までは当然知っているとして、Z世代はファン・ロマン・リケルメを知らないって人多

懐ドリブル スラローム編1 クスドリ

前回は懐の定義をやりました。今回から実際の懐の運用方法を見て行きましょう。   ”あまのじゃく”で広がる世界 ラウールの懐から学んだのは軸足を踏み込んで足を引くことで懐を作って、脚の幅で相手を騙すこと

懐の定義

  目次 ラウールのトラップから引き出せるサッカーのエッセンスとは? トッププレーヤー達は脚で三角形をつくっているのか 懐の定義 注意点 懐の理解、その最終目標 前回はラウールの懐(かしい)トラップを

「懐」ってなんだろう

サッカーはボールを足で扱うスポーツだ、という観点から言うと、最も重要な技術はシュートであり、次にドリブルということになります。実際はディフェンスやパスの練習に多くの時間が割かれるのですが、本質的にはドリブルとシュートが大

懐シリーズ目次

  懐はドリブルの極意   旧ブログfootballhackでは2歩1触というテーマでドリブルの基礎中の基礎を解説しました。2歩1触を理解すれば、ドリブルのリズムや姿勢、視野の確保などが理解できるようになります

DFから見たフィーゴの凄さ

前回は1対1の時にディフェンスは角度を調整することで主体的に駆け引きができることを学びました。ボールとゴールを結んだ線からあえて外れて角度をつけることで、ボール保持者の思考に迷いを生じさせます。先出しジャンケンのようなも

ドリブルの駆け引きを理解すればサッカーはより早く上達する

サッカーの上達には相手が必要です。ドリル練習を繰り返しても一定レベルまでは上手くなっても、それ以上の成長はありません。劇的なブレイクスルーを経験するには相手のある練習の中で駆け引きを学ぶしかありません。 駆け引きとは傾向

懐ドリブル 四変化 正対編

・ドリブルが上手くなりたい ・サッカーの本をたくさん読んだが、どれが役に立つテクニックなのかわからない ・メッシのドリブルはフェイントを使っていないのになんで抜けるの? ・イニエスタはどうしてボールを取られないのか知りた

懐ドリブル四変化 スラローム編

中学生まではスピードだけで抜いていけたのに、高校に入ったらドリブルが通用しない。 中盤でボールを受けるとすぐにプレッシャーが来てボールを失ってしまう サイドでドリブルをしたいのに取られるからすぐにパスを出せと言われる 敵

全少決勝MOMの少年に学ぶ懐

セレッソ大阪U-12のみなさん、全少優勝おめでとうございます。そして今週からはじまるジュニアサッカーワールドチャレンジ頑張ってください。是非ミランをボコボコにのしてやってください。そこで今回全少MVPの少年から懐について

サーニャの懐・解説

サイドバックやサイドハーフが順足サイド(右利きなら右サイド)でドリブル突破を決めるには、クスドリを使うと良いです。例として以前上げた、サーニャのシーンを解説してみましょう。 体を半身前に出して、トンネルを作るイメージで相

1対1の守備・アプローチ

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サッカーの守備の個人技を詳しく解説した本や雑誌やメディアは少ないです。小学生や初心者向けの説明はよく目にしますが、中級者や中学生、早いと小学校高学年で物足りなく感じるものが多いです。この分野で優れた解説者だと遠藤雅大くらいなもので、彼の理論ですら非常に限定的で汎用性が高くないように感じます。現役時代に素晴らしい守備で黄金期のジュビロ磐田を支えた福西崇史の解説は、一般視聴者向けに当たり障りないものにとどまってますし。

そこで今回は守備の理論をまとめます。というより、ひと月ほど前にこんな記事が出まして、大変感激しました。

なぜこれが正しいのかについて、守備側目線から解説しようというのがこの記事の本題です。それにはまず、守備の基本のおさらいからです。

  ボール・ゴール・あなた

守備の基本はボールとゴールを結ぶ線上に立つことです。

守備アプローチ 001

例えば2対2を想定します。

守備アプローチ 002

ディアゴナーレとはつるべの動きや単にカバーリングと呼ばれることもあります。詳しく知りたい方は以下を参考に。

で、ですね、横パスが出たらアプローチとステイで対応します。

守備アプローチ 003

この時、緑の丸の中、新しい1対1の局面を取り出します。この瞬間の話をこれからダラダラとしていきます。ステイしてボール保持者との1対1が今から始まりますよっていう瞬間の話を。

守備アプローチ 005

パスが相手に渡った時に、ボールとゴールを結んだ線上に移動しておきます。その上で、ボールが移動している間に、どれだけ相手に近づけるかで、プレッシャーの圧力が変わってきます。当然、相手に近づこうとすると、より長い距離の移動が必要になります。

守備アプローチ 006

なので、こういうテクニックも使われます。

守備アプローチ 007

まず、ボール・ゴールの線上に先に入って、余力があったら相手に詰めるのです。これをすると、移動跡が曲線になるので、「曲線のアプローチ」と呼んでいます。このテクニックは市販の技術書には書いてない高等テクニックで、高校生くらいなら多分みんな知ってるでしょう。

まぁでもここでも問題があって、

守備アプローチ 008

相手がうまいと、近づかせてくれないんですね。上手い選手はパスに対して一歩寄ったり離れたり、ファーストタッチをズラしてきたり後ずさりして、間合いを変化させてきます。DFは上手くコースを取って近づいたつもりでも、計画を狂わされてしまうので、足が止まります。その結果、距離を空けてしまうのです。

ここで、アプローチ時に考えるべきことをまとめると、

  • ボールが移動している間になるべく長い距離を移動して相手に近づく
  • ボールとゴールを結ぶ線上を意識する
  • 時間を調整するために、曲線を使うこともある

 

  ここまで小学生レベルのお話でした

ボールとゴールを結んだ線上でかつ相手にできるだけ近づいて守備をしよう。

この考え方は小学生で卒業しましょう。高度な駆け引きは角度を調整することで成り立ちます。つまり、線上から外れて立つほうが、レベルの高い守備方法なのです。

相手の癖とか姿勢とかをよく観察すれば、線上のポジショニングだけが正解でないことがわかります。しかもそれは中学生ですら理解できる駆け引きです。試合の中での1対1に夢中になればなるほど、ワンサイドカットや先読みなどの工夫が必要だからです。これが大学・社会人となればチームの決め事として縦切りなどが要求されるのですから、考慮に入れなければならない要素は多岐にわたります。つまり、線上という原則からどんどん外れていきます。でも、ボールとゴールを結んだ線は常に頭のなかにイメージ出来ているものなんですよ。

初心者や小学生なら、ひとまず、線上のポジショニング感覚を養うことが先決です。無意識レベルで実行できるようになると、角度が気になりだしますから。そしたらもっとよく相手を観察することに力を使えます。

  1対1の守備の肝は「角度」だ!

これをマスターすると、アプローチで一番大事なのは「角度」であることがわかります。それをまとめた記事が昔のfootballhackのこれです。

角度で相手と駆け引きできる、という話でした。しかも、守備側主導で駆け引きできるので、これで上手くボールを奪えるようになると、周りの評価ががらっと変わります。

  考えるべき変数

守備の間合いを論理的に考えるとき、以下の変数に注目すればよいのではないでしょうか?

守備アプローチ 009

  1. 絶対位置 p(x,y)
  2. 角度 θ(シータ)
  3. 距離 l(エル)
  4. 時間(絶対時間、タイミング) AT, tmg

絶対位置とはピッチの中でその局面がどこで行われているかというこです。サイドと中央では違うし、ゴール前と中盤でも変わってきます。このへんの話は旧ブログの記事「1対1の守備(4) ゾーン分け」で軽く触れています。位置は強制的に決まるものなので、自分で調整することができません。位置情報をきちんとインプットして守備にあたることが重要です。

角度とはボールとゴールを結んだ線から、どれくらい外れているか、ということです。この角度を調整することで守備側から駆け引きを仕掛けることができます。大きく縦を空ければスピード勝負に持っていけるし、縦を切れば中へのパスやワンツーなどのコンビネーションを促せます。何をやらせたいか、何をやらせたくないか、意図をもって守備にあたるには、角度の調整力を養うことが不可欠です。自分で調整できる変数なので、ここに守備のセンスの差が出ます。

距離は位置と角度が決まると自動的に決まってきます。「この位置ならこういう守備をしたい。だからこの角度にポジションを取ろう。」そのような意図が守備者にはあります。すると、その状況で寄せることができる距離というのは、半ば自動的に決まってきてしまうのです。

ここが重要で、一般の人は守備の距離しか見えてないので、間合いをあけすぎるとすぐに「もっと詰めろよ。気持ちが足りない。自由にやらせすぎ」と直情的な反応をしてしまいがちです。すこし通ぶって「インテンシティが足りない」とか言う人もいます。こう言う人はサッカーわかってないのでガン無視でいいです。

本質的には角度が大事で、その中での駆け引きを読み取る必要があります。距離はその結果でしかないのです。距離だけ詰めようとするとまず一発でやられます。その怖さを知らない人はいろいろ言えますよね。羨ましいですね。

最後に時間があります。時間は試合時間90分の中での経過時間とタイミングの2つに分かれると思います。

経過時間でプレーの仕方を変えるのは非常に高度な考え方ですが、上級者には必要な戦術でしょう。中級者なら立ち上がりは激しく、中盤では相手のレベルと相対的に考えて、終盤は試合展開に応じて、守備のやり方を変えるといいでしょう。

タイミングとは1対1の局面に持っていくまでのタイミングのことです。パスが出てからアプローチするのか、パスが出る前からアプローチを開始するのか、です。守備者の予測能力とパスの出し手のパス出しの巧さによって変わってきます。

  こんなこといちいち考えてはいられない

整理できてよかったな、と思ったんですが、実際にプレーする時はこんなふうにいちいち細かく考えてはいられません。上手い選手はもっと本能的にやっています。つまりこれらの計算を無意識レベルで行っているだろう、という仮説です。

僕自身が守備の人なので、守備は感覚でやっていたんです。感覚でできるプレーのほうが評価されますし。攻撃が下手だからいろいろ研究しようという気になってこんなブログが出来てしまったんです。

しかし、最近ではその守備も下手になりつつあります。攻撃の高度な駆け引きに対応するために、いろんな守備法にチャレンジしているからです。トライ・アンド・エラーなんで当然、以前より失敗も増えます。

言語化すると下手になる。これは事実だと思います。コンピュータの世界でも昔は人間が作ったプログラムをコンピュータに高速に処理させれば一番だと考えられていたようですが、今ではその考え方は間違っていたと言われています。現在は、膨大なパターンをコンピュータのブラックボックスにインプットして、答えをコンピュータ自身ではじき出させる方法が主流のようです。これは人間の脳みそを真似た考え方のようです。

言語化できない、本能的な判断のほうがずっと正しくて信頼できるし、なによりも高速であることは、経験的に理解できると思います。だから、上手くなるためには、言語化や論理化は回り道になることがあります。論理を整理するより、感覚でわかってしまうほうが早いのです。

「なるほど、そういうことね。わかった気がする。」

こういう気づきをたくさんさせてあげられるように、指導者は工夫をこらすべきでしょう。指導者にとっては言語化や論理化は絶対必要です。それは間違いないです。しかし、それに固執することなく、論理を、言語を経由せずに感覚に落としこむのがよい練習であり、よいフットボールコミュニケーションなのかなと思います。

それとは別に論理化・言語化は知識の共有には必要です。物事を進めていくには説得力が必要なわけで、それには理論武装するのが早いからです。共有された知識のなかで、その上澄みだけが新たなタームとして専門家以外の人にも扱われるようになれば、それはもう文化の書き換えに他ならない、そう信じてブログは続けます。

次回はフィーゴの正対前のズラしを解説した蹴球計画さんの記事の補足です。

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2 Comments

  1. APLLO 返信
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